Q 授業の時間とかを早送りにする事は可能?
という質問が、届いていたからお答えしよう、結論だが可能ではある。
だがこれには2つのパターンが存在する。
一つ目は授業終わる時間に進む事と、単純に時間の動きを速くするの二つだ。
と言うのも使い分けと言うのが重要で、大事な授業の時は要点の部分まで早送りして、無駄な話は全て早送りする事だ。これはよくテスト前とかに使う事が非常に多い。
もう一つ目は、そのままの通り授業が終わる時間に飛ぶ事だ。これはこの間俺が学校サボった時にタイムスリップした能力と同じ使い方だ
で、さっきの話に戻るが早送りのその逆も可能で巻き戻しやスローに動かす事も可能だ。たまに早口でインコみたいな喋り方する教師とかいるもんだから、これはそういう時に使う事が多い。
ちなみにだが相手は時間を俺にコントロールされてる間は普通に話してる感覚なので、喋りが遅いと感じたり違和感を感じる事は全く無い。
これは、他のやつもそうで例え教師が俺が遅く聞こえても他の奴から見ると、普通に話してる感覚だ。
ただこれ、俺のこの能力は他者との共有も可能で、俺に直接触れたりすると俺以外の人も俺と同じ時間を過ごす事になる。
なので俺は決して人に触れたりはしない。
「凪砂くーん!おはよ!今日の提出する物持ってきた?」
「(四倍速)」
「で、昨日先生が凪砂君に………(四倍速)」
「はいはい」
こうやって今上原さんに話しかけられる時は基本的に、俺は四倍速とかにして話を聞いてる、あとは適当に聞いてる素振りをすれば問題は無い
が、突然
「あ!子供が!」
「え?」
子供が横断歩道を渡ってる中、突如として上原さんが急に道路に飛び出した。そしてそれと同時に大型トラックが猛スピードで突っ込んで来た。
人間の反応速度の限界は普通の人の限界が0.2と言われているらしい。
俺も急いでトラックの動きを遅くして上原さん達を連れ出そうとしたが、ここで俺は一つ思い出してしまった。
俺が時間をコントロールしてる時に他者に触れたら俺と同じ時間を共有してしまうという事に。即ち俺のこの能力がバレてしまうという事だ。
くそっ…どうする…一旦轢かれるのを待ってその後に子供か飛び出した瞬間に俺がまた時間を戻せば…
でも、そんなことしたら二人とも傷付けることに…!
方法は何個かある。
しかし、同時にとんでもないことになってしまう結末もある。俺はバタフライエフェクト、と言う現象を恐れていた。 仮に轢かれたあとまた時間を戻して救おうにも、そんな事をしたら…
「っ…!」
俺は決意をして、時間を遅くして子供と上原さんの腕を掴みそのまま走り、安全圏まで走った。 上原さんはハッとした感じで驚いた顔をしながら走っていた。
そして、俺達は近くの公園まで行きそこで一休みをすることにした。幸いにも子供の方は放心状態で何も考えられる状態じゃないため気付くことは無く、意識が戻り次第別れたが、上原さんにはやはり気付かれてしまったみたいだ。
「凪砂君、さっきの感覚って…」
「そうだよ、俺がやったよ」
ここまで来たら隠すこともない、正直に話すことにした。
「そっか…やっぱりそうだったんだね…」
上原さんがやっぱりと言った表情で、そう言った。
「ずっとね、思ってたんだ。声掛けた瞬間、凪砂君がいなくなってたりしたりして」
「気付いてたのかい?」
「ううん、全然気付かなかったよ。凪砂君がそんな力持ってる事なんて」
「じゃあ、どうして気にしなかったの?」
上原さんはこれ言っていいのかなと、少し悩んでる様子だった。
多分俺にはあんまり言いやすくはないのだろうとは思ったけどらこの際俺の能力がバレた事だし俺は敢えて聞くことにした。
「その…凪砂君って、普段静かだから…そのたまにいるかいないかって…」
「・・・・・」
言いたいことはわかった、つまり俺が陰キャだから存在してる事すら気付かないということだ。
「べ、別に悪口じゃないよ!」
「い、いいんだよ、事実だし俺がクラスで静かなのは事実だし」
と言うのも俺は時間の進み方を早くし過ぎたりしてる時があるからそもそも友人とか作ったり話したりすることがまずない。
でも、友達いないからってこれがバレるのは訳が違う。上原さんの友達にこの事がバレたら、確実に俺は目立ってしまう。
「あのさ、頼み事…聞いてくれるかい?」
「ん?どうしたの?」
上原さんは口は固いのだろけど俺はまだ上原さんを完全に信用してないし、心配な部分もあったため敢えて言うことにした。
「今回のこの事と俺のこの時間をコントロールする能力…あまり他言はしないで欲しい…」
俺は出来るだけ静かな学校生活を送りたい。平凡である為には目立つ事は禁物だ。
上原さんはどうしよっかなーと言った表情でこう言った。
「いいよ、言わないよ。だって凪砂君の個人情報だもん」
「良かった、ありがとう上原さん」
「ただ、」
「ただ?」
上原さんは一呼吸置いてこう言った。
「私にもたまにはその力使わせて…欲しいな…」
と、少し顔を赤くしながら言ってきた。 正直、バレてるので断る理由がないので俺は
「わかった、良いよ。ただ、絶対に他の人に言っちゃダメだよ」
「うん!私達だけの秘密だね♪」
と、俺達の間に二人だけの秘密が出来た
「それと……」
「ん?どうしたの?上原さん」
上原さんはなにか言いたそうな顔で話を続けようとした。
「その…上原さんじゃなくて歩夢って呼んで欲しいな…その、上原さんだと他人行儀みたいだし…」
「え、でも俺達、友達でもないし…」
「もう友達でしょ?」
「え?」
上原さんは笑顔で私達はもう友達だよ?とそういった。
「だって…こんなに話してさ、お互いだけの秘密なんてもう友達同士でしかしないよ?」
「言われてみれば…確かにそうかも…」
確かにただのクラスメイトなら、ここまで話したりなんてしないし秘密なんか言ったりしない。
そうなるとやはり、俺達はもう友達なのか?
「だから、私の事も歩夢って呼んで欲しいな♪」
「わ、分かった」
上原さ…歩夢さんはそう笑顔で俺に言った。
「じゃあ、さっそく呼んでみて、"凪砂君"」
「あ、歩夢さん…」
「むっ、さんはいらないよ」
歩夢さんはプクッと頬を軽く膨らませもう一度と言わんばかりに
「はい、もう一回だよ」
「あ、歩夢……」
「うん、それでいいよ」
何故か俺は恥ずかしくなってしまい、体の温度が上昇してくのを感じた。多分不慣れな事だからだと思う、いやきっとそう。
「じゃ、学校行こっか凪砂君!それと、よろしくね」
「う、うん、こ、こちらこそ」
そう言って俺たちは学校へ向かった、それも早送りで
ははははは