数分後、ポケモンセンターで回復を終えたユウ達はボウルタウンの外でピクニックをしていた。
「はい、召し上がれ」
「わぁ……今日のも美味しそう! やっぱりユウが作る料理はどれも美味しそうだよね!」
「ふふ、ありがとう。でも、これは食べてくれる人がいるからだよ。一人で食べてても味気ないだけだし」
「一人で……そういえば、ご両親は仕事が忙しいんだっけ?」
ハルトの問いかけに対してユウは哀しそうに頷いた。
「うん。前々から出張も多くて、どっちかが家にいる事はあってもどっちも家にいる事は本当に少なかったかな。だから、カントー地方にいた頃は、周りの子達からもよくその事をネタにされてたよ」
「なんというか……ユウの周りの子達ってあまり良い感じの子達じゃなかったんだね」
「バトルガニガテナコトモカラカッテタミタイダシ、ソノママダトポケモンニフレルコトスラムズカシクナッテタカモダシ」
「無くはなかったかもね。だから、そんな僕が色んなポケモンと出会って旅に出て、シュリの力を借りてジム戦にまで勝てて……あの頃の僕がそれを聞いても本当に信じられないと思うよ」
「デモカッタコトハジジツダシ。タダ、ヤッパリギリギリダッタコトハイナメナイシ。ダカラ、チャントハンセイカイハスルシ」
シュリの言葉を聞いた後、ネモはやる気満々な様子で頷いた。
「そうだね。反省会は良い事だし、ガンガン行こう」
「ダシ。トイッテモ、イチバンノハンセイテンハヤッパリウソッキーセンダシ」
「あー……あれだね。あのままだとウソッキーに二匹とも倒されてたから、ちょっと反省会した方が良いかもね」
「でも、相手の持ってる技なんて流石にわからないし、対策のしようが無いんじゃ……」
「実はそうでもないんだよね」
「え?」
ユウが不思議そうに首を傾げると、ネモはサンドイッチを一口齧ってから口を開いた。
「ユウの手持ちポケモンの中にはいないけど、きけんよちっていう自分にとって弱点になる技を持っているポケモンが出てくるとわかるっていう特性があるんだ」
「例えば、シュリの場合はドラゴンタイプとフェアリータイプの技を持ってるポケモンが出てきたらわかるって事?」
「ソウイウコトダシ。ホカニモアイテニコウゲキワザイガイヲツカワセナクスルちょうはつヤオナジワザヲレンゾクデツカワセナクスルいちゃもんナンカモアルシ」
「あとは直前に出した技を少しの間封じるかなしばりやのろわれボディみたいな物もあるね」
「ダシ。ダカラ、ホジョワザヤトクセイヲオオクシッテオクノハイイコトダシ。ソレヲシッテルダケデダイブセンジュツノタテカタモカワルシ」
「たしかに……」
シュリの言葉を聞いてユウが顎に手を当てていたその時、ハルトは何かを決意したような顔でユウに話しかけた。
「ユウ、ちょっとお願いがあるんだけど良いかな?」
「良いけど……」
「イッタイナンダシ?」
ユウとシュリが不思議そうにする中、ハルトは真剣な顔で口を開いた。
「僕とバトルをしてほしいんだ」