「ハルト君とのバトル……」
「ハルト、キュウニドウシタシ?」
「ちょっと確かめてみたいんだ。今のユウ達の実力を、この身で」
「ハルトにしては珍しいけど、何か理由でもあるの?」
ネモの問いかけにハルトは真剣な顔で答えた。
「ポケモントレーナー同士、バトルをしたいと思うのは当然だよ」
「……なるほどね。そういう事なら気持ちはわかるよ」
「ネモもアオイちゃんも僕達とバトルしたいの?」
「うん、もちろん! さっきのバトルを見たらもうね」
「私もちょっと興味あるかな。今からジム戦が控えてるから流石に難しいけどね」
ネモがワクワクした様子で、そしてアオイが少し残念そうに言う中、ハルトは苦笑いを浮かべた。
「それを言ったら僕もなんだけどね。ただ、僕の場合はラウドボーンに任せるつもりだから、ユウとバトルをする余裕はあるよ」
「ナカナカジシンタップリダシ。ケド、ハルトノジツリョクヲカンガエタラナットクダシ。ユウ、ココハスナオニムネヲカリテオクシ」
「シュリ……うん、そうだね。ハルト君、こちらからもお願いしても良いかな?」
「もちろん。それじゃあ早速始めようか」
「うん」
返事をした後、ユウ達は軽く片付けをしてから程よく距離を取った。そしてユウはハルトを真正面から見つめた後、頭の上にいるシュリに声をかけた。
「シュリ、誰で行こうか?」
「ソウダシ……ショウジキナコトヲイエバ、シュリタチトハルトデハジツリョクサガアリスギルシ。ダカラ、カテナイカノウセイノホウガアットウテキニタカイシ」
「う、たしかに……」
「ダカラ、ココハシュリガイクシ。シュリガミヲモッテハルトノジツリョクヲタイカンシテクルシ」
「うん、わかった。お願いね、シュリ」
「マカセルシ!」
シュリが胸を叩きながら言っていると、それを見ていたハルトは一瞬驚いたような顔をした。
「そっちはシュリが出てくるようだけど、勝負の前から何が出てくるかバレても良いの?」
「モンダイナイシ。カツツモリデハイクケド、コンカイノイチバンノモクテキハショウブノケイケンヲツムコトダシ。ダカラ、リーダーノシュリガデルンダシ」
「なるほどね。さて、ルールだけど……シングルバトルで使用ポケモンは共に一匹ずつ。どちらかが先に戦闘不能になった時点でバトルは終了だよ。ユウ、シュリ、準備は良い?」
「うん!」
「ダイジョウブダシ!」
「わかった。それじゃあ……始めるよ!」
そう言った後、ハルトは真剣な顔でモンスターボールを上に放り投げた。