ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百一話

「ニンフィアの本気……」

「そう。この子はちょっと変わった特性を持っていて、この特性のお陰でまだ使っていない技も威力を高くして使えるんだ」

「カワッタトクセイ……ナルホド、フェアリースキンダシ」

「流石だね、シュリ」

 

 

 ハルトが頷きながら言うと、ユウは不思議そうな顔をした。

 

 

「フェアリースキンって?」

「フェアリースキンハノーマルタイプタイプノワザヲフェアリータイプニヘンカサセルトクセイデ、ニンフィアガモツトクセイノヒトツダシ。ホカニモヒコウタイプニカエルスカイスキンヤコオリタイプニカエルフリーズスキン、ダスワザガゼンブノーマルタイプニナルノーマルスキンモアルシ」

「そんな特性が……」

「ソシテソンナニンフィアガツカッテキソウナワザ……ズバリハイパーボイスダシ!」

 

 

 シュリがヒレでハルトを指すと、ハルトはニヤリと笑った。

 

 

「大正解。という事で、受けてもらうよ! ニンフィア、ハイパーボイス!」

「フィア!」

 

 

 ニンフィアは大きく返事をすると、深く息を吸った。そしてニンフィアが鳴き声を上げると、その音波は徐々に広がり、衝撃波となってシュリへと向かっていった。

 

 

「コレヲウケタラホンキデヤバイシ……!」

「だったら……シュリ、足元にハイドロポンプ!」

 

 

 ユウが指示を出すと、その指示にアオイは驚いた様子を見せた。

 

 

「あ、足元に!?」

「……なるほど、そういう事か」

「え、ネモは何かわかったの?」

「何となくだけどね」

 

 

 ネモとアオイが話す中、シュリは足元に向けてハイドロポンプを放った。すると、シュリは水の勢いによって宙へと舞い上がり、その下をハイパーボイスの衝撃波が通り過ぎていった。

 

 

「ヨシ、ダシ!」

「へえ、中々考えるね。でも、そのままだと狙い放題だよ。ニンフィア、ムーンフォース!」

「フィア!」

 

 

 ニンフィアは返事をすると、宙に浮かぶシュリへ向けてムーンフォースを放ち、シュリはそれを見ながら落ち着いた様子で口を開いた。

 

 

「……ココマデッポイケド、サイゴマデヤッテヤルシ! ユウ!」

「うん! シュリ、ハイドロポンプ!」

「リョウカイダシ!」

 

 

 シュリは返事をすると、ムーンフォースをハイドロポンプで迎え撃った。そしてムーンフォースとハイドロポンプは押し合いを続けていたが、ムーンフォースはハイドロポンプを打ち消していき、シュリはムーンフォースに包まれた。

 

 

「ウ、ウワァーッ!」

「シュリ!」

 

 

 ムーンフォースを受けたシュリはそのまま地面に落ちると、俯せで倒れながら目を回した。

 

 

「バ、バタンキュー……ダシ」

「シュリ……」

 

 

 シュリの姿を見ながらユウが呟いた後、ハルトは静かに口を開いた。

 

 

「僕達の勝ちだね」

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