ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百二話

「……うん、そうだね。はあ……ハルト君達はやっぱり強いなぁ」

「タイプの相性的な有利はあったけどね。さてと、そろそろシュリのところに行ってあげて」

「あ、うん」

 

 

 返事をした後、ユウはシュリへ向かって歩いていき、その体を静かに持ち上げた。

 

 

「シュリ、お疲れ様」

「……ホントニツカレタシ。ユウ、アソコデハイドロポンプヲツカッテカワスコトヲカンガエタノハグッドダッタシ。ソコハホメテモイイシ」

「ふふ、ありがと」

 

 

 シュリの言葉に対してユウが答えていたその時だった。

 

 

「ず、ずばらじいっ!」

「え?」

 

 

 その声に驚きながらそちらを向くと、そこには大泣きするハッサクとティッシュボックスを持ちながら隣に立つフカマル、そして満足げな顔で立つコルサの姿があった。

 

 

「ハッサク先生にフカマル先輩、それにコルサさんまで……」

「良いバトルを観せてもらったぞ、思春期ども」

「今のバトル、観ていたんですね」

「うむ。ポケモン達の回復やハッさんとの話し合いも終わり、次のジムバトルを始めるために貴様達を探していたところ、バトル中の貴様達を見つけ、少し離れたところから観ていたのだ」

「不利な相手にも果敢に立ち向かい、最後まで諦めずに勝負に臨む姿、実にお見事でした! もちろん、ハルトさんもニンフィアとのコンビネーションは目を見張る物があり、今後への期待に胸が膨らみました。お二人とも、いえシュリさん達も含め、皆さんお疲れ様でした」

 

 

 泣き終えたハッサクの言葉に対してユウは照れ臭そうにした後、リュックからオボンの実を取りだし、それぞれシュリとニンフィアに渡した。

 

 

「はい、どうぞ。ゆっくり食べてね」

「アリガトウダシ、ユウ」

「フィア~」

 

 

 返事をした二匹がオボンの実を受け取った後、ユウはアオイとハルトに声をかけた。

 

 

「ところで、どっちからジムに挑むの?」

「そうだな……アオイちゃん、どうする? アオイちゃんが先にやりたいなら譲るよ」

「うーん……それじゃあお言葉に甘えようかな。私も二人のバトルを観て、早くバトルしたいって思ってたし」

「うん、了解。とりあえず、ネモはアオイちゃんについて先にジムに向かってて。僕とユウは先にポケモンセンターに行ってくるから」

「たしかに回復は必要だからね。わかった。それじゃあ行こうか、アオイ」

「うん! それじゃあまた後でね、二人とも」

 

 

 そう言ってアオイとネモが去っていき、そしてそれに続いてコルサが歩いていった後、ユウとハルトが歩き始めようとしたその時、ハッサクは真剣な顔で口を開いた。

 

 

「お二人とも、少しよろしいですか?」

「良いですけど……」

「どうしたんですか?」

 

 

 二人が不思議そうにする中、ハッサクは真剣な顔のままで答えた。

 

 

「シュリさんの事、そしてハルトさんの事で少しお話がしたいのです」

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