ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百三話

「シュリとハルト君の事……」

「はい。実は小生、クラベル校長より調査の依頼を受けていたのです。シュリさんの事やハルトさんの事、そしてスター団の事やヌシの事などを。なので、秘伝スパイスの事やスター団のボスの事についても多少は知っていますですよ」

「……もしかしてサワロ先生にあまスパイスを渡した事も……」

「それはサワロ先生本人から聞きました。嬉しそうに鼻歌を歌っていらしたので、理由を聞いたら少し恥ずかしそうに話してくれましたよ」

「サワロ、アマイモノズキヲカクシテタカラシカタナイシ。ソレデ、ハナシノナイヨウハナンダシ?」

「それはポケモンセンターに行きながら話しましょう。では、参りましょうか」

 

 

 その言葉にユウ達が頷いた後、一行は歩き始めた。

 

 

「さて、それではまずシュリさんのお話です」

「あ、はい」

「まず再確認なのですが、シュリさんはオージャの湖からぺリッパーによって運ばれ、コサジタウンでユウさんと出会った。そうですね?」

「ソウダシ。ソレカラハユウノアドバイザーケンテモチノリーダートシテカツヤクシテルシ」

「そうですね。ただそれは、シュリさんの特異性があっての事だと思っています」

「特異性……ですか?」

 

 

 ハルトの問いかけに対してハッサクは頷く。

 

 

「はい。シャリタツというポケモンはとても知能が高く、他のポケモンよりもトレーナーとの間で意志疎通を図る事が出来ます。ですが、多くのシャリタツはシュリさん程に話す事は出来ず、話す事が出来ても短い言葉を話す程度なのです」

「それじゃあシュリはシャリタツの中でも特に賢いんですね」

「それだけではなく、使える技も優れていると言えます。では、そんなシュリさんは何者なのか……そこまで考えた時、ある仮説に辿り着いたのです」

「仮説……」

「シュリさん、貴女はオージャの湖のシャリタツのリーダー、偽竜のヌシの娘なのではないですか?」

 

 

 その言葉を聞いたユウとハルトが驚く中、シュリは諦めた様子で息をついた。

 

 

「……ソウダシ。シュリハリーダーのムスメノウチノイッピキダシ。リーダーハナンビキカメスノシャリタツヲカコッテイテ、シュリハソノウチノイッピキノムスメナンダシ」

「そうだったんだ……」

「タダ、アルトキリーダートソノアイボウノヘイラッシャガヒトリジメシテイタスパイスヲコッソリタベタンダシ。ソシテイマミタイニイロイロナコトヲハナシタリオボエタリデキタケド、ソレガゲンインデムスメノイッピキドコロカムレノウチノイッピキトシテモアツカワレナクナッタンダシ」

「酷い……」

「リーダーの逆鱗に触れたわけですね。そしてお腹を空かせていたところにぺリッパーとの一件があり、今に至る、と」

「カクスツモリハナカッタシ。タダ、マダハナサナクテモイイカナトオモッタンダシ」

「なるほどね。ハッサク先生、シュリの件はこれで全部ですか?」

 

 

 ハルトの言葉に対してハッサクは静かに頷く。

 

 

「はい。続けてハルトさんのお話なのですが、正直な事を言えば、こちらの方がより驚くと思います」

「より驚く事……」

 

 

 ユウが緊張で喉をゴクリと鳴らす中、ハッサクは真剣な顔でハルトを見た。

 

 

「恐らくですが、ハルトさんは別の場所からやってきたのだと思います」

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