夜、ユウ達はボウルタウンの近辺で野宿をしていた。
「いやー、みんなボウルジムで勝てて良かったね。アオイもちょっと危なかったけどね」
「うん。ウソッキーが危険なのはわかってたけれど、それでもやっぱり強かったよ。でも、そんなウソッキーを簡単に倒しちゃったし、ハルト君は本当にスゴいよね」
「あれはラウドボーンが頑張ってくれたからだよ。それにしても、ハッサク先生の話は本当に驚いたなぁ……」
ハルトの言葉にユウが頷く。
「うん……まさか異世界から来た可能性があるなんてね」
「異世界には私達が知らないポケモンがいるんだよね? どんなのがいるのかな?」
「それはまだわからないけど……というか、ハルト君がいたところが僕達の世界と同じようなところの可能性もあるんじゃない?」
「いわゆるパラレルワールドって奴だね」
「パラレルワールド……ナルホド、ソウイウコトダシ」
シュリが納得顔で頷く中、その様子を見たユウは不思議そうに首を傾げた。
「なるほどって?」
「ハルトノテモチダシ。アカデミーガワタシテルサンビキノシンカケイトネモモモッテルパモノシンカケイノパーモット、ソシテペパーガタイセツニシテルマフィティフガイルコトカラカンガエルト、ハルトハムコウノセカイノネモヤペパートモシリアイデ、ソノエイキョウデテモチニクワエタトカンガエタラナットクガイクシ」
「そういえば、ボウルタウンの景色を見た時も見た記憶がないのに懐かしい感じがするって言ってたよね」
「ハルトガパラレルワールドノジュウニンデ、ソコニモボウルタウンガアルナラナットクダシ?」
「そうだね。でも、そうなるとニンフィアも誰かの影響って事になるけど、一体誰の影響なんだろう?」
「誰かの影響じゃない可能性もあるけど、誰かの影響だとしたら誰だろ……ニンフィアを持ってそうな人だよね?」
アオイの問いかけに対してネモが頷く。
「うん。ニンフィアはイーブイの進化系……あ、もしかしてあのボタンさんとか?」
「ボタンさんって初日に出会ったあの?」
「そうそう。あんなにもっふもふなイーブイバッグを持ってるんだし、絶対にイーブイやその進化系が好きだと思うよ。どういう経緯でハルトが影響を受けたかはわからないけどね」
「たしかに……あ、実はボタンさんがスター団の関係者で、スターダスト大作戦を進めていく内に仲良くなってとか?」
「関係者というかスターダスト大作戦には補給班として関わってるよ。カシオペアがどうしてボタンさんを誘ったのかはわからないけど……」
ハルトが顎に手をあてながら考える中、シュリは小さく息をついた。
「ソレハノチノチワカルシ。トリアエズコレカラノモクテキニハルトノキオクヤカコニツイテノテガカリサガシモフクメルシ」
「そうだね。僕達も気になるし、頑張っていこう」
「うん!」
「おー!」
アオイとネモが返事をすると、ハルトは安心したように微笑み、ユウ達の夜は楽しそうな声の中で更けていった。