ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百六話

 翌朝、朝食を食べ終えたユウ達はボウルタウンのバトルコートに立っていた。

 

 

「うーん……! 今日もバトル日和だね!」

「ネモ、ソレナラアメトユキハドウナンダシ?」

「雨の時は雨の時で楽しいし、雪の時は雪の時で楽しいよ!」

「ケッキョクダシ……」

「あはは……ネモらしいね。それで、どうしてバトルコートに来たの?」

 

 

 ユウの問いかけに対してネモは微笑みながら答える。

 

 

「そろそろみんなのポケモン達を進化させるタイミングだと思ってね」

「進化のタイミング?」

「うん。でもその前に進化についておさらいしようか。進化っていうのは、ポケモン達が成長したり道具の力を借りたりしてする物だよ」

「成長……バトルとか?」

「そうだね。ただ、進化の方法っていうのは他にもあって、いっぱい懐いてると進化したり特定の天気や時間帯だと進化したり、その種類は本当に多いよ」

「全部覚えられるかな……」

 

 

 ユウが不安そうに言う中、ネモはクスクス笑う。

 

 

「心配そうにしなくても大丈夫だよ。それで、進化の話を始めたのは理由があるんだけど……昨日のジム戦でユウとアオイは結構苦戦したでしょ? それ見てそろそろ進化しないと難しくなると思ったんだ」

「フム……イチリアルシ。シンカスルコトダケガスベテジャナイケド、シンカスレバコウゲキリョクヤボウギョリョクガアガルカラソノカンガエハワルクナイシ」

「え? 進化したから強くなるから良い事ばかりなんじゃないの?」

「ソウトモイエナインダシ。シンカシタラツヨクハナルケド、トクセイガヘンカスルポケモンモイルカライママデツカエテイタサクセンガツカエナクナルコトモアリエルシ、オモサヤノウリョクガイゼントチガウコトデソレガショウブヲサユウスルコトモアルンダシ」

「進化でタイプが変化するポケモンも少なくないしね。だから、中には進化をさせずに戦う人もいるし、わざと進化させない事で強さを活かせるポケモンもいるんだよ。例を挙げるなら、リオルとかヤミカラスがいるかな」

「どうして強いの?」

 

 

 アオイが首を傾げると、ネモは微笑みながら答えた。

 

 

「特性のいたずらごころがあるからね。いたずらごころは相手が悪タイプじゃなかったら変化技を先制で出す事が出来る特性で、そういう点から二匹ともダブルバトルで活躍してるイメージが強いかな」

「ダブルバトルはアイカタトノアイショウガダイジダシ。だから、シングルバトルヨリモムズカシイインショウガアルシ」

「なるほど……」

 

 

 ユウが納得顔で頷く中、ネモは笑みを浮かべる。

 

 

「でも、ダブルバトルは楽しいし、後々必要にもなるから追々勉強しようか。さて、それじゃあ本題に入るよ」

「あ、うん」

「私が見た感じだと、ホムラとホゲータ、あとはリーフやウチのニャオハ達がそろそろ進化しそうな気がする。だから、バトルしようよ」

「バトルは良いけど……どんな風にバトルするの?」

 

 

 ユウが問いかけると、ネモはモンスターボールを手にしながら答えた。

 

 

「ユウとアオイ、二人でバトルをして、勝った方が私とバトルする。それが今回のやり方だよ!」

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