ネモの言葉から数分後、ユウとアオイはそれぞれの位置に立ちながら向かい合っていた。
「何だかんだでアオイちゃんとバトルするのは初めてだよね」
「うん、そうだね。ユウ君が強いのはわかってるし、そっちにはシュリがついてるけど、私だってポケモントレーナーだからね。やるからには勝つつもりでやるよ」
「僕達だって負けないよ」
「シュリタチノツヨサヲミセツケルシ!」
シュリがユウの頭の上で胸を張りながら言う中、ネモは審判の位置についた。
「それじゃあルールを改めて説明するよ。ルールはシングルバトルで、使用ポケモンはそれぞれ二匹。どちらかのポケモンが全て戦闘不能になった時点で試合終了だよ」
「二匹……もしも勝ってこの後ネモともバトルする事を考えると、色々考えないといけないな……」
「あはは、流石にポケモンセンターでの回復は挟むよ。だから、思いっきりやって大丈夫」
「あ、うん。よし……やろう、アオイちゃん」
「うん!」
アオイが返事をした後、ユウとアオイはモンスターボールを手にし、やる気に満ちた表情でモンスターボールを投げた。
「行ってきて、リーフ!」
「ホロウ!」
「行くよ、マリル!」
「リィル!」
二人のポケモンが出てくると、シュリはマリルを見ながら小さく唸り声を上げた。
「マリル……タイプアイショウハイイケド、ケッコウヤッカイダシ」
「たしかちからもちっていう特性があるんだっけ?」
「ソウダシ。ちからもちハジブンノコウゲキリョクガニバイニナルンダシ。ダカラ、イッパツデモコウゲキヲウケタラキツイコトニナルシ。チュウイスルシ」
「うん。まずは……リーフ、つるぎのまい!」
「ホロウ!」
返事をしたリーフがつるぎのまいをする姿にシュリは満足そうに頷く。
「ワルクナイシ。リーフハケッコウハヤイカラアトハカワシナガラマリルヲタオシテイクシ」
「そう簡単に行くかな? マリル、アクアジェット!」
「リル!」
指示に対して頷いたマリルは身体全体に水を纏うと、速度を速めながらリーフに向かって突進した。
「アクアジェット……でんこうせっかノミズタイプバンダシ。リーフ、ココハムカエウツシ、リーフブレード!」
「ホロウ!」
リーフは翼を緑色に光らせながらマリルを待ち構え、リーフブレードで迎え撃った。
「ホロ……!」
「リル……!」
リーフのリーフブレードとマリルのアクアジェットが火花を散らしながらぶつかり合っていたその時、リーフの体が突然青い光に包まれ始めた。
「え?」
「これは……!」
「シンカノヒカリダシ……!」
ユウ達が驚く中、マリルが一度リーフと距離を取ると、リーフの体は少しずつ大きくなっていき、青い光が消える頃にはリーフははばねポケモンのフクスローへ進化していた。