ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百十二話

 ネモの声が響き、ユウは驚いた顔をしたが、その表情はやがて安堵の色に染まった。

 

 

「よ、よかったぁ……」

「コンカイモギリギリダッタシ。ケド、ユウノトッサノアイデアデナントカナッタシ。ホントウニヨクヤッタシ」

「うん、ありがとう」

 

 

 ユウが答えていると、そこにホムラが嬉しそうに駆け寄る。すると、その体は青い光に包まれ、ホムラはかえんポケモンのリザードに進化し、そのままユウに抱きついた。

 

 

「グルォ!」

「わっ……ホムラ、リザードに進化したんだね」

「シンカスルニハジュウブンスギルケイケンハツンデタシ。トウゼンノケッカダシ」

「うん。ホムラ、改めてよろしくね」

「グルルォ!」

 

 

 ホムラが笑みを浮かべながら答える中、アチゲータをボールにしまったアオイが近づく。

 

 

「おめでとう、ユウ君。こっちは進化してたのに進化前で勝っちゃうなんて思わなかったよ」

「ホムラの気合いのお陰だよ。あの作戦だってホムラが頑張ってくれたからだから」

「ホムラも勝ちたかったわけだしね。はあ、でもやっぱり悔しいなぁ……」

 

 

 アオイが悔しそうにため息をつく中、ネモとハルトが二人に近づく。

 

 

「二人ともお疲れ様。すっごく良いバトルだったよ!」

「うん、すごく見応えのあるバトルだったよ。それで、次は……」

「ユウと私だね! まずは回復だけど、早くユウ達と戦りたいな!」

「ネモ、ゼッコウチョウダシ……」

「あはは……さてと、それじゃあそろそろポケモンセンターに行きたいところだけど、よく考えたらさっきまで頑張ってくれたホムラとリーフにまたすぐに頑張ってもらうのはちょっと可哀想かな……」

 

 

 ホムラの頭を撫でながら言うユウを見ながらシュリが息をつく。

 

 

「マアキモチハワカルシ。ソウナルト、ベツノポケモンニタヨルシ?」

「うん、そうだね。それに加えて、ネモと戦う上でピッタリそうなのは……」

 

 

 少し考えた後、ユウは二つのモンスターボールを手にした。

 

 

「うん、決めた。ネモ、今からでも大丈夫だよ」

「わかった。さてさて、何を出してくるのか~?」

「それは始まってからのお楽しみだよ。ルールは同じで良いのかな?」

「うん、まったく同じ。シングルバトルで使用ポケモンは二匹ずつ、どちらかのポケモンが全て戦闘不能になったら試合終了だよ」

「リョウカイダシ。ユウ、コノバトルモガンバッテイクシ」

「うん!」

 

 

 ユウがホムラをモンスターボールに戻した後、二人は位置に着き、モンスターボールを手にした。そして、一陣の風が吹き抜けると、二人の手からはスイッチが押されたモンスターボールが放たれた。

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