ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百十七話

「あっ、ガケガニだ! って事は、今回は元ヌシコンビだね!」

「そうだよ。あの時は僕とネモ、ヒバニーの三人で戦ったけど、ガケガニだってリベンジしたいだろうからね。そうだよね、ガケガニ?」

「ガニ!」

「ガケガニモヤルキマンマンダシ。ソウイエバ、ニックネームハマダツケナイシ?」

「まだ思いついてなくてね……でも、このバトルが終わる頃にはつけられるようにするよ」

「ワカッタシ。サテ、ゼンリョクデイクシ!」

 

 

 シュリの言葉にユウは頷いた。

 

 

「うん! ガケガニ、がんせきふうじ!」

「ガニ!」

 

 

 ガケガニが声を上げると、ニャローテの頭上に岩が出現し、ニャローテへ向けて落下し始めた。

 

 

「そういえば、ガケガニもがんせきふうじが使えたんだったね。ニャローテ、まもる!」

「ニャロ!」

 

 

 ニャローテは再びまもるでがんせきふうじから身を守ると、その姿を見たシュリは小さく唸った。

 

 

「ウーム……ヤッパリまもるガヤッカイダシ。まもるヲフウジナイカギリ、テイキテキニフセガレテソノウチニヤラレテシマウシ」

「それじゃあちょうはつがないと難しいって事?」

「イヤ、ソレイガイニモホウホウハアルシ。タトエバ、フェイントトイウワザガアレバ、アイテガまもるヤみきりヲツカッテモコウゲキヲアテラレルシ。モットモ、ガケガニハフェイントヲオボエナイカラ、ホカノホウホウヲカンガエルシカナイシ」

「フェイント以外の方法……要するに、ニャローテに対してちゃんとダメージを与えられる方法があれば良いんだよね?」

「ケツロンハソウイウコトダシ。ナニカアルンダシ?」

「……ちょっと試したい事があるんだ」

 

 

 ユウはガケガニに視線を向けると、ガケガニに指示を出した。

 

 

「ガケガニ、がんせきふう──」

「させないよ! ニャローテ、ふいうち!」

「ニャロ!」

 

 

 ガケガニの不意を突いてニャローテが距離を詰め、腹部に鋭い一撃を与えていた時、ユウは小さく笑った。

 

 

「今だ! ガケガニ、はさむ!」

「ガッ……ガニィッ!」

 

 

 ガケガニはダメージに顔を歪ませながらも片方のハサミでニャローテの体を掴んだ。

 

 

「ニャ!?」

「よし! さっきはふいうちで倒されたけど、今のガケガニならそれを耐えて、反撃に転じれると思ったんだ!」

「タシカニソノトオリデハアルシ。ケド、コレハモシカシタラアクシュダッタカモシレナイシ……」

「え?」

 

 

 ユウが驚く中、ネモはニヤリと笑った。

 

 

「考えは良かったよ。でも、ニャローテはまだ倒れてないし、しんりょくがあるから草タイプの技の威力は上がってるんだよ!」

「あ……!」

「さあ、これで終わりだよ! ニャローテ、タネばくだん!」

「ニャロ!」

 

 

 ニャローテは手の中に緑色のエネルギー弾を作り出すと、それをガケガニにぶつけた。

 

 

「ンガニィ……!」

 

 

 タネばくだんをうけたガケガニはニャローテを離すと、そのまま仰向けに倒れて目を回す。そして、そのガケガニの姿にネモは笑みを浮かべた。

 

 

「ガケガニ、戦闘不能。私達の勝ちだね」

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