ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百十九話

 昼食後、ハルトとアオイの二人と別れたユウ達はポケモンセンターの横で話をしていた。

 

 

「さて、それじゃあ私達もそろそろ行こうか」

「うん。それで、次はどこに行けば良いんだろ……」

「次は……うん、ここの近くにあるから電気タイプのジムがあるハッコウシティに行こうか」

「電気タイプ……たしか地面タイプが弱点なんだよね?」

「ソウダシ。ソノウエ、デンキタイプハスバヤイポケモンガオオイシ。ユダンシテルトスグニシビレビレダシ」

「素早い上に麻痺まで使ってくるわけだもんね……そういえば、ハッコウシティのジムリーダーさんってどんな人なの?」

「それなんだけど……まあ実際に“観た”方が早いかな」

 

 

 その言葉にユウとシュリが首を傾げると、ネモはスマホロトムを取り出した。そして画面に動画配信サイトが表示されると、続けてとある動画が再生され、画面内にはコイルのような髪飾りを頭の横につけたやや薄いピンクと水色の長い髪の少女が映し出された。

 

 

『皆の者ー! おはこんハロチャオー! ナンジャモの~? ドンナモンジャTVの時っ間っだぞー!』

「え、えーと……?」

「キバツナカッコウダシ……ネモ、モシカシナクテモコノナンジャモガツギノジムリーダーダシ?」

「そうだよ。キャッチコピーはエレキトリカル★ストリーマーで、このドンナモンジャTVっていう配信をしているインフルエンサーさんだよ」

「な、なんだかよくわからない言葉だらけだけど、とにかくこの人が電気タイプのジムリーダーさんで、僕達が戦わないといけない人なんだね」

「うん。そしてなんとナンジャモさんとのバトルは生配信されるんだよ!」

 

 

 ネモの言葉にユウはキョトンとしていたが、言葉の意味がわかると同時にその顔は青ざめていった。

 

 

「い、色々な人が画面越しにバトルを観るって事!?」

「ホウ、ソレハキョウミブカイシ。ツマリ、コンカイハタダカツダケジャナクミセルバトルノホウガイイコトニナルシ」

「なんでシュリはそんなに乗り気なの!?」

「シュリタチノジツリョクヲミセツケルイイキカイダカラダシ。ソレニ、ナマハイシントイウコトハリアルタイムデシチョウシャノハンノウガミラレルッテコトダシ。シュリノカワイサトイダイサヲアガメルコエヲチクイチミラレルノハイイコトダシ」

「そういうのは来るのかな……まあそれはさておき、なんだか今回はいつもより疲れそうだなぁ……」

 

 

 ユウが小さくため息をつく中、その姿を見たネモは笑みを浮かべる。

 

 

「大丈夫だよ。ナンジャモさんも良いように盛り上げてくれるはずだし、トレーナーとポケモンのコンビで指示を出すユウ達はそれだけで配信映えすると思うから」

「別に映えなくて良いんだけどなぁ……」

「ソレヲキニシタッテショウガナイシ。イマシュリタチガキニスルベキナノハ、ドウヤッテジムヲトッパスルカダシ。タダジメンタイプヲツレテイッテモカテナイノハマチガイナイシ」

「たしかに……中には飛行タイプが混じってるポケモンもいるかもしれないもんね」

「それ以外にも注意するべきなのはあるけど……まあそれはその時でもいっか。さあ、まずはハッコウシティに行こうか」

 

 

 ネモの言葉に頷いた後、ユウ達はハッコウシティに向けて歩き始めた。

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