「え……な、ナンジャモさん……!?」
「そうだよー。ネモ氏、久しぶりだね!」
「はい、お久しぶりです! 今日はもしかして外での配信ですか?」
「ううん、違うよ。僕の相棒のハラバリーと一緒に散歩しながら配信のネタ探しをしてたんだよね。そしたら~?」
ナンジャモは繋がれているユウとネモの手を見ると、からかうような笑みを浮かべた。
「流石に配信のネタにはしないけど、最年少チャンピオンクラスのネモ氏に遂にボーイフレンドが出来るなんてねぇ。いつ? いつからそんな関係になったのかなぁ?」
「ぼ、ボーイフレンドって……そういう関係では無いですよ!?」
「ユウはこの前転入してきたクラスメートで、大切な旅の仲間ですよ、ナンジャモさん」
「ふーん……それにしてはラブの波動がバッチリ出てたけどね。まあそれはいいよ。ねぇ、お二人さん。今お手隙だったりする?」
「今は友達の手伝い中でしたけど……何かあったんですか?」
「ちょっと配信のネタ探しをお願いしたくてね。もちろん、ジム戦だって本来良いバズりが期待出来るんだけど、バズりが見込める相手としかコラボしたくないからさぁ」
「こ、コラボ……?」
ナンジャモの言葉にユウが困惑していると、シュリはユウの頭の上から話しかけた。
「コラボッテイウノハダレカトダレカガイッショニナニカヲヤルコトダシ。タダ、ナンジャモガイッテルノハモトモトノイミジャナクフツウニジムテストヲクリアデキルダケノトレーナートシカバトルハデキナイッテコトダトオモウシ」
「おおー、大正解! ってか、そのシャリタツめちゃ賢くない!?」
「トウゼンダシ。シュリノコトヲアガメテモイインダシ?」
「お、生意気可愛い系って感じ? 良いよ良いよ、そういうキャラも人気出るからね!」
「あはは……それで、配信のネタ探しって具体的にはどんなのが良いんですか?」
ユウの問いかけに対してナンジャモは八重歯を光らせながら答えた。
「珍しいポケモンとか強そうなトレーナーとかを見つけてくれたら良いかな。まあシュリ氏もだいぶ珍しいけど、もうちょっとインパクトがあるポケモンが良いかな」
「インパクト……うーん、中々思いつかないなぁ。ねえユウ、ユウは何か思いつかない?」
「え? そうだなぁ……一応、僕達にはさいきょうの証持ちのポケモンがいるけど、それもまた違うというか……」
「それはそれで良いネタになるけど、なんだろな……もう少しパッと見でこれはと思わせるような何かが良いんだよね」
「パッと見でこれはと思わせる……」
ユウは顎に手をあてながら唸り始めた。そして考え込みながら自然にネモから手が離れた瞬間、ユウとシュリは突然姿を消した。
「……え?」
「ユウ氏!? シュリ氏!?」
ネモとナンジャモが慌てていたとき、ユウとシュリは見慣れぬ花畑に飛ばされていた。
「え……こ、ここは……?」
「シラナイトコロダシ……ケド、テレポートヲツカワレタコトダケハタシカダシ」
「テレポート……でも、いったい誰が──」
「ミュウ!」
「え?」
その声に驚きながらユウが視線を向けると、そこには薄い桃色の体をした尾の長いポケモンが浮かんでいた。