「……え!? ミュウとミュウツーが仲間になってくれるの!?」
「そうだ。だが、お前の指示で動くわけではない。旅に同行してお前を鍛える。それだけだ」
「ケド、ミュウハテモチニナルキマンマンダシ?」
「ミュウは、だ。我は強者にしか興味はない。我が認めるような強者にユウがなれば従っても良いが、現時点では従う気はない。他のさいきょうの証持ち達が従っていてもな」
「他のって事は……ミュウツーもさいきょうの証を持ってるの?」
「我だけではない。ミュウもだ」
そう言いながらミュウツーとミュウはそれぞれ別の手の甲を見せた。すると、ミュウツーの左手の甲とミュウの右手の甲にはさいきょうの証があり、それを見たシュリは納得顔で頷いた。
「タシカニアルシ。ツマリ、ホムラヤリーフタチハミュウツータチノナカマッテコトカシ?」
「仲間というわけではない。たが、同じような経緯で生まれた者という言い方をすれば仲間と言えるのかもしれないな」
「同じような経緯……? それってどういう事……?」
「今は話せん。だが、これだけは言っておこう。ユウ、お前はこれからもさいきょうの証を持ったポケモン達を引き寄せ仲間にしていく。もっとも、引き寄せるのはそれだけではないが」
「それだけじゃない? もしかしてヌシポケモンの事?」
その問いかけに対してミュウツーは頷く。
「それらも含めてだ。ユウ、お前は強者に好かれる性質をしており、お前を気に入り同行を申し出た者達は全員が潜在的な能力が優れている者達なのだ」
「ヨウスルニ、ホカノコタイヨリモツヨイコタイバカリガユウノナカマニナッテルワケダシ?」
「そういう事だ。だが、ユウ自身が強くならねば好いてくれた者達の力を最大限引き出す事は出来ぬ。的確な指示無くして勝利はあり得ぬからな」
「う……た、たしかに……」
「だからこそ、我が鍛え上げてやる。仮にも最強を束ねる者が弱者であるというのは我慢ならぬからな」
「イイタイコトハワカッタシ。ケド、リユウハオソラクソレダケジャナイシ? サッキハナセナイトイッタコトニモナニカカンケイアルシ?」
シュリが警戒した様子で聞くと、ミュウツーは感心したように声を上げた。
「ほう、小娘。中々頭が働くようだな」
「コレクライトウゼンダシ。ソレデ、ドウナンダシ?」
「正解だ。故に今は話せん。ユウがさいきょうの証を持つ者や優れた者達を引き寄せる理由などはな」
「でも、どうしてミュウツーがそれを知ってるの? ミュウツーも何か関係があるの?」
「それも今は話せん。だが、我が認めるような強者にお前がなったその時には話してやるとしよう。真実を知りたければ強くなれ、ユウ。それがお前の成すべき事だ」
「わ、わかった……」
ミュウツーの真剣な様子に気圧されながらユウが答えた後、ミュウツーは空を見上げた。
「さて、そろそろ仲間達の元へ戻してやろう。無駄に騒ぎを起こしてしまっているようだからな」
「あ……そ、そうだよ! 早く帰らないとネモ達が……!」
「シンパイシテルノハマチガイナイシ。ハヤクカエットクニコシタコトハナイシ」
「そうだな。ミュウ、行くぞ」
「ミュ!」
ミュウは敬礼すると、ユウとミュウツーの手を握った。そして目を瞑った瞬間、ユウ達はテレポートをし、ハッコウシティの入り口に姿を現した。
「ここは……」
「ハッコウシティノイリグチミタイダシ。サテ、サッサトネモタチヲサガスシ」
「いや、探す必要はない」
「え、それはどういう──」
「ユウ!」
その声を聞き、ユウ達はそちらに視線を向けた。すると、そこには肩で息をするネモとその背後で驚いた顔をするナンジャモ達の姿があった。