ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百三十話

 翌朝、ユウ達はハッコウシティのジムの前に立っていた。

 

 

「はあ……やっぱり緊張するなぁ」

「三回目とは言ってもジム戦前のこの緊張感は中々慣れないよね。ユウ君は特にだろうけど」

「昨日、散々特訓をしたとは言え、手持ちポケモン一匹でジム戦に勝たないといけないわけだからね。緊張感も人一倍だよ」

「だが、ユウなりに精いっぱいやったんだ。後はやるだけだろ」

「たしかにね。さあ行こう、ユウ!」

「レッツゴーダシ!」

 

 

 その言葉に対してユウは頷いた後、ネモ達と一緒に中へと入った。そして受付に近づくと、受付の職員はニコリと笑いながらユウ達に話しかけた。

 

 

「ハッコウジムへようこそ! お待ちしていましたよ!」

「え?」

「ナンジャモさんから話は聞いておりますよ。本日、少なくとも三名の挑戦者が来る事、そしてその中にはシャリタツを連れたトレーナーがいる事を」

「そ、そうなんですね……」

「では、受け付けをさせて頂きますね」

 

 

 ユウ達が頷いた後、職員は受け付けを行った。そしてそれが終わると、再びユウ達に視線を向けた。

 

 

「はい、受け付け完了です。では、ジムテストを発表します」

「は、はい……!」

「このハッコウジムのジムテスト、それは……」

「それは……?」

「ナンジャモさんの配信への出演です!」

「はい! ……え!?」

 

 

 職員の言葉にユウ達が驚いていると、入口の自動ドアが開き、ナンジャモが中へと入ってきた。

 

 

 

「おっ、皆の者! おはこんハロチャオ~」

「お、おはこんハロチャオ……じゃなくて! ナンジャモさん! 配信への出演ってどういう事ですか!?」

「そのままの意味だよ、ユウ氏。新進気鋭のトレーナー達三人と若きチャンピオンランクのトレーナーのネモ氏、そして普通の個体よりもペラペラと喋るシャリタツが揃ってるとなれば、配信に出てもらった方が投げ銭も視聴者数もウッハウハ間違いなしという事に気づいたからなのだ!」

「アンタ……昨日も言ったが、本当に配信の事ばっかだな」

「ストリーマーだからね。ただ、出演者は他にもいるんだよ?」

「え?」

 

 

 ユウが疑問の声を上げると、入口のドアがゆっくりと開いた。そして現れた人物の姿にユウ達は驚き、その人物も驚いた様子を見せた。

 

 

「おや、皆さん……まさかここでお会いするとは……」

「こ、校長先生……!?」

「おやおやぁ? もしかしなくてもお互いに知り合いだった?」

「あ、はい。アカデミーの校長先生なんですけど、どうしてここに……」

「私もたまには色々なところを巡りたくなる時があるのですよ。それで、このハッコウシティまで来たらお声をかけて頂けて、アカデミーもリーグにはお世話になっているので協力をする事にしたのですが……」

 

 

 そう言いながらクラベルがメロコに視線を向けると、メロコは少し身構えた。

 

 

「……なんだよ」

「いえ。ユウさん達と仲良くしていらっしゃるようなのでホッとしただけですよ。ただ、少しだけお話をしたいので、後でお時間を頂きたいのですが……よろしいですか?」

「……ちっ、仕方ねぇから話くらいはしてやるよ」

「ありがとうございます。それではナンジャモさん、そろそろ始めましょうか」

「はーい! という事で、今回の配信の内容は~?」

 

 

 ナンジャモは少し溜めた後、ユウ達の視線が集中する中でニッと笑った。

 

 

「探せ! 街角アカデミーさん! これがユウ氏達のジムテストだよ」

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