「え、えーと……どういう内容なんですか?」
「では、説明しよう! まずこれは、映像の中から指定された人物──今回の場合はアカデミー関係者だね──を探しだしてもらう企画で、三回見つけられたらジムテストはクリア。この僕とのバトりが出来るよ」
「その探す相手が校長先生なんですか?」
「だけじゃないよ。なんと今回は~?」
そう言いながらナンジャモはユウとネモの肩に静かに手を置いた。
「ユウ氏とシュリ氏、そしてネモ氏も探される側だよ!」
「ぼ、僕達も!?」
「あ、だから企画名がアカデミーさんなんだ」
「なるほどな……んじゃあ、俺はアオイとハルトがクリア出来るように見守ってるか」
「別に手伝っても良いよ。それか探される側でも良いけど」
「俺はそういうのは苦手なんだよ。けど、まあ……」
メロコはハルトとアオイを見回すと、小さくため息をついた。
「せっかくだし、手伝ってやるよ。他の組にもナンジャモのファンはいるって聞いた事があるし、ソイツらが配信を観てる時に俺の姿が映れば、きっと他の組のボス達も俺が元気そうだってわかるはずだしな」
「オッケー! それじゃあ早速始めていくよー!」
ナンジャモはそう言うと、指をパチンと鳴らした。すると、ジムトレーナー達が素早く準備を始め、ユウ達が見守る中で配信はスタートした。
「おはこんハロチャオ~! 皆の者、ドンナモンジャTVの時っ間っだぞー!」
「遂に始まるんだ……」
「さて、今回の配信は~ずばりジムテスト! ハッコウシティのジムから配信してるぞ~! それで、今回ジムに挑戦してくれるのが……この三人! グリーンアップルアカデミーからの刺客! ハルト氏! アオイ氏! そしてユウ氏&シュリ氏だー!」
ナンジャモがユウ達を手で指し示すと、コメント欄はすぐに賑わいを見せ始めた。
『おはこんハロチャオー!』
『ジム戦、キター!』
『¥5000』
「おおー! 今日も画面の前の皆の者からの反応が良いねー! あ、エレキン氏。今日もありがとー! それじゃあルールを説明するよー!」
テンション高くナンジャモが説明する中、ジムトレーナーの一人がユウ達に小声で話しかけた。
「では、そろそろ移動をお願いします」
「あ、はい」
「では、参りましょうか」
「はーい」
「レッツゴーダシ」
ユウ達が建物の外に出ると、クラベルはユウ達を見回した。
「それでは私は行きます。皆さん、ナンジャモさんの配信の成功のために頑張りましょう」
「はい!」
「ムズカシスギナイテイドニカクレルシ」
「そうですね。では」
そう言うと、クラベルは綺麗なフォームで走り去っていった。
「セスジピーンデ、フトモモマデシッカリアゲテハシッテイッタシ……」
「あはは、そうだね。それじゃあ僕達も行こうか」
その言葉にネモ達が頷いた後、ユウ達はジムトレーナーの先導に従ってハッコウシティの中を歩き始めた。