ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百三十一話

「え、えーと……どういう内容なんですか?」

「では、説明しよう! まずこれは、映像の中から指定された人物──今回の場合はアカデミー関係者だね──を探しだしてもらう企画で、三回見つけられたらジムテストはクリア。この僕とのバトりが出来るよ」

「その探す相手が校長先生なんですか?」

「だけじゃないよ。なんと今回は~?」

 

 

 そう言いながらナンジャモはユウとネモの肩に静かに手を置いた。

 

 

「ユウ氏とシュリ氏、そしてネモ氏も探される側だよ!」

「ぼ、僕達も!?」

「あ、だから企画名がアカデミーさんなんだ」

「なるほどな……んじゃあ、俺はアオイとハルトがクリア出来るように見守ってるか」

「別に手伝っても良いよ。それか探される側でも良いけど」

「俺はそういうのは苦手なんだよ。けど、まあ……」

 

 

 メロコはハルトとアオイを見回すと、小さくため息をついた。

 

 

「せっかくだし、手伝ってやるよ。他の組にもナンジャモのファンはいるって聞いた事があるし、ソイツらが配信を観てる時に俺の姿が映れば、きっと他の組のボス達も俺が元気そうだってわかるはずだしな」

「オッケー! それじゃあ早速始めていくよー!」

 

 

 ナンジャモはそう言うと、指をパチンと鳴らした。すると、ジムトレーナー達が素早く準備を始め、ユウ達が見守る中で配信はスタートした。

 

 

「おはこんハロチャオ~! 皆の者、ドンナモンジャTVの時っ間っだぞー!」

「遂に始まるんだ……」

「さて、今回の配信は~ずばりジムテスト! ハッコウシティのジムから配信してるぞ~! それで、今回ジムに挑戦してくれるのが……この三人! グリーンアップルアカデミーからの刺客! ハルト氏! アオイ氏! そしてユウ氏&シュリ氏だー!」

 

 

 ナンジャモがユウ達を手で指し示すと、コメント欄はすぐに賑わいを見せ始めた。

 

 

『おはこんハロチャオー!』

『ジム戦、キター!』

『¥5000』

「おおー! 今日も画面の前の皆の者からの反応が良いねー! あ、エレキン氏。今日もありがとー! それじゃあルールを説明するよー!」

 

 

 テンション高くナンジャモが説明する中、ジムトレーナーの一人がユウ達に小声で話しかけた。

 

 

「では、そろそろ移動をお願いします」

「あ、はい」

「では、参りましょうか」

「はーい」

「レッツゴーダシ」

 

 

 ユウ達が建物の外に出ると、クラベルはユウ達を見回した。

 

 

「それでは私は行きます。皆さん、ナンジャモさんの配信の成功のために頑張りましょう」

「はい!」

「ムズカシスギナイテイドニカクレルシ」

「そうですね。では」

 

 

 そう言うと、クラベルは綺麗なフォームで走り去っていった。

 

 

「セスジピーンデ、フトモモマデシッカリアゲテハシッテイッタシ……」

「あはは、そうだね。それじゃあ僕達も行こうか」

 

 

 その言葉にネモ達が頷いた後、ユウ達はジムトレーナーの先導に従ってハッコウシティの中を歩き始めた。

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