「魅せるバトルにしたいのはナンジャモさんも同じなんだね……」
「ヒョウゲンシャラシサハアルシ。ソシテきあいだまヲスパークデウケタリユウ……ヤッパリアレノタメカダシ」
「あれって……何か心当たりがあるの?」
「アルシ。ケド、トリアエズイソイデタオシテシマエバイイシ。ユウ、アセラズニヤッタルシ!」
「うん! ホムラ、りゅうのはどう!」
「グルォ!」
ホムラは大きく雄叫びを上げてからりゅうのはどうを放った。放たれたりゅうのはどうは勢いよくハラバリーへと向かったが、ナンジャモは焦る事なくハラバリーに指示を出した。
「良い一撃……だったら、それも素材にしちゃおう! ハラバリー、スパーク!」
「バリー!」
ハラバリーがスパークを使いながら突進していき、相殺による火花を散らしながらそのままホムラに衝突した。
「グルゥ……!」
「ホムラ……!」
「ホムラノダメージノカンジ、ソシテムコウノヤリカタ……コレハマチガイナイカモシレナイシ」
「どういう事?」
「ナンジャモハスパークヲツカッテコッチノワザヲバエニリヨウシツツ、トクセイモハツドウサセテルンダシ」
「ハラバリーの特性……」
その言葉にナンジャモは拍手をする。
「大正解~! いくらじゅうでんで耐久力を上げてるといっても、そっちだってサンパワーで威力を上げてるからね。そうなると、スパークで打ち消しても相殺しきれなかった分で少しずつダメージを受けちゃう。だから利用させてもらったんだよ。ハラバリーの特性、でんきにかえるでね!」
「でんきにかえる……?」
「相手から受けた攻撃技に反応してじゅうでん状態になる特性だよ! もっとも、じゅうでんの技その物とは違って、特殊防御力は上がらないけどね!」
「タダ、ナンジャモハソノダメージヲリヨウシテデモでんきにかえるヲハツドウサセテコウゲキヲシニキタンダシ。コッチガサンパワーデノエイキョウデジョジョニタイリョクヲケズラレルトワカッテイルカラ」
「そっちが一匹で挑んでくるのはわかってるからね。ちょっと可哀想だけどこれも戦略だよ!」
「くっ……!」
ユウが歯をギリッと鳴らす中、シュリは静かにヒレを組んだ。
「フム……シレントシテハモウシブンナイシ。ダッタラ、ココカラハシュリガヤッタルシ! ナンジャモ、カクゴスルシ!」
「ほうほう、やる気だね~。けど、スパークだけがこの子の電気技じゃないんだよ! ハラバリー、パラボラチャージ!」
「ラバリ!」
ハラバリーは大きく頷いた後、辺りに広がる程の電撃を放った。
「フム、パラボラチャージカダシ。ケド、コッチダッテマケナイシ! ホムラ、だいもんじヲテイカリョクデウエニウツシ!」
「え!?」
「ほう?」
ユウが驚き、ナンジャモが面白そうに笑う中、ホムラは頭上にだいもんじを放った。すると、だいもんじの炎はホムラを覆うようにしながら垂れていき、炎の障壁となってパラボラチャージから身を守った。
「ネライドオリダシ!」
「こ、これは……?」
「だいもんじノバリアダシ! ソノママハキダストタダノコウゲキダケド、トロビテイドダトホノオガタレテバリアミタイニナルトカンガエタンダシ!」
「なるほど……」
「ソシテコウイウコトモデキルシ! ホムラ、コノママカオヲマエニムケテフルパワーノだいもんじダシ!」
「グルォ!」
ホムラが顔を前に向けると、だいもんじは風を切りながら広がって向かっていき、広がった炎はハラバリーを覆い尽くした。
「バリー!」
「ハラバリー!」
炎に覆われたハラバリーは声を上げると、そのままダメージを受け続け、炎が消えると同時に目を回しながら仰向けに倒れた。
「バリ……」
「ハラバリー、戦闘不能! リザードの勝ち!」
「スゴい……スゴいよ、シュリ!」
「ドンナモンジャ、ダシ!」
シュリが胸を張る中、ナンジャモはハラバリーを戻しながら残念そうな顔をした。
「ハラバリー、お疲れー。面白い事をしてくるね、シュリ氏。これは画面の前の皆の者も大盛り上がりだよ」
「トーゼンダシ! サア、ニタイメヲダスシ!」
「そうだね。それじゃあ行こうか、僕のエース!」
その言葉と同時に繰り出されたのは、宙に浮く紫色の魔女のような姿をしたポケモンだった。