ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百三十六話

「マージ」

「アノポケモンハムウマージダシ。ゴーストタイプノポケモンダケド……ナルホド、コレハカンガエテルシ」

「あのムウマージがどうかしたの?」

「ムウマージノトクセイ、ソレハふゆうダシ」

「ふゆう……え、それじゃあまさか……!?」

 

 

 ユウがハッとする中、ナンジャモはテラスタルオーブを取り出しながらニッと笑った。

 

 

「そのまさか、だよ! という事で~? 本配信の一番の見せ場、テラスタルタ~イム!」

 

 

 その言葉と同時にテラスタルオーブが輝き出す。

 

 

「出でよ、ひらめき豆電球ー! ナンジャモの底力を見せちゃるぞっ! てーいっ!」

 

 

 光りながら波動を発するテラスタルオーブを投げ上げると、ムウマージは水晶に包まれだした。それが砕けると、そこには電気のテラスタルジュエルを被ったムウマージの姿があった。

 

 

「マージ!」

「コレデふゆうノチカラデジャクテンガナクナッタムウマージガデキアガッタシ。メロコノヨソウ、オオアタリダシ」

「ふっふっふ、ユウ氏達に関してはこの状況はあまり考えなくても良いけど、地面でどうにかしようとした挑戦者達はこれで苦労するんだよ。けど、苦労するのはそれだじゃないよ! ムウマージ、チャージビーム!」

「マァジ」

 

 

 ムウマージのテラスタルジュエルが輝いた後、ムウマージはホムラへ向けて電撃を放った。

 

 

「マタメンドウナワザヲ……ホムラ、りゅうのはどうデムカエウツシ!」

「グルォ!」

 

 

 返事をした後、ホムラはりゅうのはどうでチャージビームを相殺した。そして、ムウマージが黄色のオーラを纏い始めると、シュリは小さく舌打ちをした。

 

 

「チッ、ヤッパリアガッタカダシ……!」

「上がったって?」

「チャージビームハジブンノトクシュコウゲキリョクヲアゲルワザナンダシ。ダカラ、コノママチャージビームヲツカワレツヅケタラサイアクイッパツデシトメラレルシ」

「つまり、チャージビームを何回も使われる前に倒さないといけないんだね」

「ソウダケド、タブンネライハソレダケジャナイシ」

 

 

 シュリが警戒する中、ナンジャモは両方の袖で口元を隠しながらクスクス笑った。

 

 

「流石の警戒心だね、シュリ氏。なら、その狙いを大発表しちゃおう! ムウマージ、あやしいひかり!」

「マージ!」

 

 

 ムウマージの目が光ると、ムウマージからは虹色の光が現れ、それはホムラの周囲をグルグル回った。すると、ホムラの動きはフラフラした物に変わった。

 

 

「グ、グルル……」

「ホムラ……!? シュリ、これって?」

「……コンランジョウタイダシ。コンランジョウタイノトキハ、ワケモワカラズニジブンヲコウゲキシテシマウコトモアルシ」

「その通り、だよ~。そして……ムウマージ、でんじは!」

「マァジ!」

 

 

 ムウマージからはでんじはが放たれ、混乱状態によって回避が出来なかったホムラはでんじはを諸に受けた。

 

 

「グルゥ……!」

「ホムラ……!」

「マズイシ……コノアトニクルノハマチガイナク……!」

「よっそう通りー♪ ムウマージ、たたりめ!」

「マァジ!」

 

 

 ムウマージの目が妖しく輝くと、ホムラの周りに人魂が幾つも現れた。そしてそれが近づいていくと、シュリは大声を出した。

 

 

「ホムラ! ムリニデモカイテンシナガラりゅうのはどうダシ!」

「グ、グルォ……!」

 

 

 ホムラは苦しそうな顔をしながら軽く跳んで回転すると、口からりゅうのはどうを放った。そしてりゅうのはどうによって人魂が次々に打ち消されると、ユウはホッと胸を撫で下ろした。

 

 

「よかった……でも、どうしよう。このままじゃホムラが自滅して負ける事もあり得るよね?」

「アリエルシ。ダカラコソコマッテルシ。コンランデジメツスルカノウセイトサンパワーデチカラツキルカノウセイ、ソシテデンジハニヨルマヒジョウタイデダメージガバイニナッタたたりめデタオサレルカノウセイ、トソノカズハオオイシ」

「負けの可能性……いや、負けないよ」

「ダシ?」

 

 

 シュリが首を傾げる中、ユウはやる気に満ちた表情で口を開いた。

 

 

「見てて、シュリ。さっき頑張ってもらった分、今度は僕が頑張るから!」

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