「ミズ……」
「このポケモンは……」
「ミミズズダシ。コンナミタメデハガネタイプノポケモンダシ。ソシテミミズズニハドクトクナトクセイガアルシ」
「独特な特性? ミミズズだけの特性って事?」
「そうだね。ミミズズの特性はどしょく。本来、鋼タイプは地面タイプが弱点なんだけど、どしょくがある事で地面タイプの技を受けてもダメージを受けるどころか体力を回復出来るんだよ」
「水タイプのちょすいや電気タイプのちくでんと同じ……あれ? 地面タイプの技を受けると回復するって事は、電気タイプにテラスタルしたら弱点が無くなるんじゃ……」
ユウの呟きにネモは嬉しそうに頷く。
「そう! ナンジャモさんがやってきたような事が出来るし、岩タイプにテラスタルするとすなあらしの恩恵を受けながら弱点を一つ減らして戦えるんだよ!」
「タダ、ソノバアイハカクトウタイプガキョウツウノジャクテンニナルカラ、カクトウタイプノポケモンヨウノタイサクモホシイトコロダシ。トイウカ、コノミミズズハナニモノダシ? イッパンテキナサイズヨリハスコシオオキクミエルシ……」
「ミミズズ……そういえば、ここの近くのヌシの名前は潜鋼のヌシっていう名前だったはず。もしかしたら、このミミズズがそのヌシなんじゃない? ユウ、ヌシの証がどこかに無い?」
「えーと……あっ、よく見たら背中のところにあるよ!」
「カクテイダシ。オオヨソ、ハルトタチニマケテニゲテキタクララトオナジパターンダシ。アッチハジュンチョウソウダシ」
「みたいだね。そのダメージも受けてるようだからまずは手当てしないと……ネモ、傷薬を取ってもらっても良い?」
その言葉に頷くと、ネモはユウのリュックサックから傷薬とオボンのみを取りだし、そのままユウに渡した。そして、ユウが手当てをする姿をミミズズが見つめる中、手当てを終えたユウはミミズズにオボンのみを渡した。
「はい、どうぞ。軽く手当てはしたけど、これを食べたらもっと元気が出るよ」
「ミミ……」
「ケイカイスルノハワカルケド、トリアエズタベトクシ。スクナクトモ、ユウハミミズズノコトヲシンパイシテルカラフアンガルヒツヨウハナイシ」
「ミズ……」
ミミズズは少し警戒したものの、やがて警戒を緩めた様子で体から腕を伸ばし、そのままゆっくり食べ始めた。
「ミズ、ミズ……」
「とりあえず警戒は解いてくれたみたいだね」
「ダシ。ダケド、マダカンゼンニハケイカイハトイテナイシ。ダカラ、ユックリミミズズトココロヲツウジアワセルシ」
「それが良さそうだね。ミミズズからすれば、一方的に住みかを人間達に奪われた事になるし、やっぱり警戒はするよ」
「ピチュ……」
「うん、そうだね。だから、まずはお互いに歩み寄るところから……」
その時、そこに一人の人物が現れた。
「ん……そこにいるのは、ユウ達じゃないか!」
「え? あ……」
「あっ、ペパー」
突然現れたペパーの姿にユウが困ったような表情を浮かべ、ネモが驚く中、ペパーは笑みを浮かべながらそのまま近づいていった。