ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第百四十六話

「はいっ! という事で、これからユウ達VSミミズズのバトルを始めるよ!」

 

 

 洞窟の外でネモが嬉しそうに声を上げる。そしてペパーが見守る中、ユウは緊張した様子で立っていた。

 

 

「はあ……いきなりバトルする事になっちゃったなぁ……」

「ヤルコトニナッタイジョウ、シッカリガンバルシ。ミカヅチハヤルキマンマンダシ」

「ピッチュ! ピチュピチュピッチュ!」

「ヤルゾ! ゼッタイニカッテスパイスゲットダゼ! トイッテルシ」

「ほ、ほんとにやる気満々だね……でも、それな、僕も勝てるように頑張るよ。ミミズズ、君も準備は良い?」

 

 

 ユウが問いかけると、ミミズズは腕を伸ばしながら大きく頷いた。

 

 

「ミズ!」

「ミミズズモヤルキマンマンダシ。ユウ、ユダンセズニイクシ」

「うん! 先攻はもらうよ! ミカヅチ、まずはあまごい!」

「ピッチュ!」

 

 

 ミカヅチは大きく頷くと、爪先で立ちながら両手を大きく広げた。すると、晴れていた空はすぐに雲が広がり、大粒の雨が降り始めた。

 

 

「ピッチュ……!」

「よし! まずは雨を降らせられた!」

「テンカイトシテハワルクナイシ。ホムラガハレヲアツカウヨウニミカヅチハアメヲアツカウカラ、アメヲフラセルコトガデキタノハワルクナイシ」

「だね! よし、これなら……!」

「さて、それはどうだろうな」

 

 

 突然、ペパーは腕を組みながら呟く。

 

 

「どういう事?」

「ペパー、ナニカシッテルシ?」

「見てればわかるぜ」

 

 

 ペパーがそう言うと、ミミズズは何本もの腕を伸ばしだし、それを地面に叩きつけた。すると、辺りには突然風が吹き始め、その風は砂を巻き上げながら砂嵐に変化した。

 

 

「え!? す、すなあらし!?」

「ナルホド……ペパーガイッテタノハコウイウコトダシ。タダ、ミミズズハハガネタイプダカラ、すなあらしノダメージヲウケナイダケダシ。コッチガすなあらしノダメージヲドウニカシナガラタタカエバイイダケダシ!」

「それはたしかに……」

「サア、イクシ! メザスハスパイスダシ!」

「結局それなんだね……まあ、良いや。ミカヅチ、極力あまごいには頼らずに行くよ! なみのり!」

「ピッチュ!」

 

 

 ミカヅチは大きく頷くと、静かに目を閉じた。すると、その足元から水が徐々に湧き出し、ミカヅチはその水に乗りながらミミズズへ向かって突進し始めた。

 

 

「ウム、イマノトコロテキカクナシジダシ。サア、コレニタイシテドウスルシ?」

「ミズ……ミズ、ミズミズ!」

「ダッタラ、コウスルマデダ、トイッテルシ」

 

 

 シュリが通訳すると同時にミミズズは尾を銀色に光らせ、それを地面に叩きつけた。すると、砕かれた岩は舞い上がり、それが障壁となってなみのりから身を守った。

 

 

「ピチュ……!」

「カンガエタシ……ソシテすなあらしノセイデコッチダケガダメージヲウケルシ」

「やっぱりヌシだけあって強いね……」

「ウムダシ。ダケド、カテナイアイテデハナイシ。ドウニカスキヲツイテショウリスルシ! スベテハスパイスノタメニ! ダシ!」

「本当にスパイスの事ばっかりだなぁ……でも、勝ちたいのは僕も同じだよ。 だから頑張ろう、ミカヅチ!」

「ピッチュ!」

 

 

 ミカヅチが大きく頷いた後、ユウ達はミミズズに立ち向かうために闘志を高めた。

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