ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第十三話

 数分後、ユウ達はネモの家の近くにあるバトルコートに立っており、自信なさげなユウに対してペパーはやる気満々で口を開いた。

 

 

「勝負は一対一のシングルバトル、どちらかのポケモンが先に倒れた方が負けだ。お前もそれで良いな?」

「う、うん……」

 

 

 砂浜の上に作られたバトルコートの上でユウは自信なさげに答え、憂鬱(ゆううつ)そうにため息をついた。

 

 

「はあ……なんで僕がバトルなんて……」

「アノペパーガショウブヲシカケテキテカラ、ショウブトキイテメヲカガヤカセタネモガココヲテイキョウスルマデスルスルトススンデタシ」

「ほんとだよ……僕はバトルなんてからっきしなのに……」

「コウナッタラハラヲククルシ。カテタラネモニイイトコミセラレルシ」

「他人事と思って……」

「ヒトゴトダトハオモッテナイシ。ダカラ、シャリガユウノテダスケヲスルシ」

「て、手助け?」

「ユウノカワリニシャリガシジヲダスシ。コレデモバトルニカンシテハスコシクワシイシ」

「そ、そうなの?」

 

 

 ユウの問いかけにシャリタツは領く。

 

 

「ソウダシ。オージャの湖ハレベルガタカイポケモンガオオイカラ、ミンナタタカイカタモウマイシ。ソレニ、ウデダメシデイロイロトレーナーモクルカラポケモンモイロイロシッテルンダシ」

「シャリタツ……」

「ソノカワリニヒトツオネガイヲキイテモラウシ」

「お、お願い......?」

「シャリ、デルビルニモニックネームヲツケルシ。ホムラダケツイテルノハズルインダシ」

「ニックネームくらいお安いご用だし、後でつけようかなとは思ってたけど……まあいいか。それじゃあ一緒に戦おう、シャリタツ!」

「ヤッテヤルシ!」

 

 

 シャリタツとユウが頷き合う中、それを見ていたペパーは一瞬驚いた後に楽しそうに微笑んだ。

 

 

「へっ、やる気満々ちゃんみたいだな。それで、 出してくるのは、そのポケモンか?」

「ううん、違うよ。僕が出すのは……」

 

 

 そう言いながらユウはモンスターボールを取り出すと、スイッチを静かに押した。

 

 

「頼んだよ、ホムラ!」

「カゲ!」

「そいつは……ヒトカゲか。戦った事はないが……だからといって怖じ気づいてはいられないぜ! やるぞ、 ホシガリス!」

「ガリッス!」

 

 

 ペパーが繰り出したホシガリスの姿にシャリタツは軽く唸る。

 

 

「ウーム……ホシガリスカダシ……」

「そんなに強いの?」

「ソウイウワケジャナイシ。タダタイリョクガタカイシ、コウゲキリョクモソコソコアルカラ、ソコガチュウイダシ」

「なるほどね……」

 

 

 シャリタツの解説に対してユウが反応を返していると、審判台に立っていたネモがユウとペパーを見回した。

 

 

「それじゃあ始めていくよ。二人とも準備は良い?」

「うん!」

「いつでも良いぜ!」

「よし!じゃあバトルスタート!」

 

 

 その声によってユウ達のバトルの幕が切って落とされた。

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