数分後、パモから手を放したパモットとパーモットがそれぞれのトレーナーを見ると、シュリはパモットとパーモットに話しかけた。
「ドウダシ? ナントカナッタシ?」
「パモット!」
「パモ」
「ドウヤラダイジョウブソウダシ。パモットタチニハカンシャシカナイシ」
「だね。セイジ先生、このパモはどうしますか?」
ユウの問いかけにセイジはニッコリと笑いながら答えた。
「ワシが保護するよ! だって、パモさんを放っておけないからね!」
「ソレジャアパモノホゴシャハセイジデケッテイダシ。ソレト、シバラクパモットタチノカウンセリングハヒツヨウソウダシ」
「カウンセリング?」
「ソウダシ。スクナクトモナキゴエヲアゲラレルクライニハココロノキズヲカイフクサセナイトパモノコレカラガムズカシイコトニナルシ。ダカラ、トリアエズナキゴエヲアゲラレルヨウニナッテ、ツギノステップハバトルガデキルヨウニナルコトダシ」
「バトル……でも、予想通りだとしたら、パモさんはバトルに対してスケアリーな感情を持ってるとワシは思うよ。そんなパモさんにバトルを強いるのはちょっと可哀想じゃないかな?」
セイジが難色を示す中、シュリは首を横に振った。
「キモチハワカルシ。デモ、モシモセイジトパモガナンラカノリユウデハナレバナレニナッタトキ、ミヲマモルスベヲシラナカッタラソレコソカワイソウナコトニナルシ」
「つまり、自衛のためって事だね」
「ソウイウコトダシ。ベツニシュリモソノヘンノポケモンヲバッサバッサタオセルクライニマデナレトハイワナイシ。ケド、サイテイデモタタカエナイトマタキズツクダケデナンドモツライメニアウシ。ダカラ、ソウナラナイタメニモマズハタタカウコトガデキルヨウニナッテオクベキダトシュリハオモウシ」
「まあ、あたしもその意見には賛成かな。別に治してあげるくらいわけないけど、何度も来られても丁度あたしがいないタイミングにかち合う可能性もあるからそうなったら治してあげられないしね」
「たしかに……パモさんはバトルはしたい?」
セイジが問いかけると、パモは嫌そうな顔で首を横に振った。
「やっぱりバトルに対してトラウマを植え付けられてるのかな?」
「ダトオモウシ。タダ、コノママデモイケナイノハマチガイナイシ。ダカラシュリモカンガエタシ」
「考えたって?」
「ハルト、キノウユウトバトルスルツモリデマダヤッテナカッタシ?」
「そうだけど……あ、もしかして……!」
ハルトが何かを思い付いた顔をする中、シュリは頷いた。
「ソウダシ。パーモットガバトルスルトコロヲミセルンダシ!」