シュリの笑みにユウは更に警戒した様子を見せた。
「あのシュリの顔……何か嫌な事を考えてる時の顔だ」
「流石はシュリの相棒。でも、何を考えてるかまではわからないよね?」
「流石にね。でも、全体に当てられる技を選択してきた事やちょっと天気の話が聞こえてきた事から考えるにこっちがあまごいを使っても天気を変えてきそうだし、怯みや凍りを狙いながらまとめてダメージを与えてきてるから、ここは固まらずに行った方が良いと思う。アオイちゃん、ヨーギラスはお願いしても良いかな?」
「うん、任せて! それじゃあ行こう、ユウ君!」
「うん! ミカヅチ、ロコンにじゃれつく!」
「マリルはヨーギラスにバブルこうせん!」
二人の指示を聞いたミカヅチ達は頷いてから技を繰り出した。
「フム……コッチノコウゲキヲミテソウカンガエタカダシ。ロコン、アシモトニれいとうビーム。ヨーギラスハカワシテカラシュウイニロックブラストダシ!」
「コーン!」
「ギラス!」
ヨーギラスがバブルこうせんを回避して岩を幾つも撃ち出す中、ロコンは足元に向けてれいとうビームを放った。そして足元が凍結すると、それに足を取られたミカヅチは勢い余ってそのまま前に倒れこんだ。
「ピカッ!」
「ミカヅチ!」
「ネライドオリダシ。ケド、マダマダシュリノサクセンニハツヅキガアルシ。ヨーギラスハソノママロックブラスト、ロコンハゆきげしきダシ!」
「ヨーギ!」
「コン!」
シュリの指示に従ってヨーギラスが次々に岩を撃ち出し、ロコンが一鳴きした後に空から雪が降り始めると、ユウは空を見上げた。
「遂に天気を変えてきた……でも、それならこっちがあまごいを使って天気を雨に上書きすれば……!」
ニヤリと笑いながらユウは呟いたが、次の瞬間何かに気付いた様子でハッとし、指示を出さずに黙り込んだユウの姿にアオイは不思議そうな顔をした。
「ユウ君、どうしたの? あまごいを使って、その後にかみなりやなみのりを使って攻撃していけば問題ないんじゃないの?」
「……いや、今あまごいを使ったらマズイ事になるんだ」
「え、どういう事?」
「あまごいを使って雨を降らしたら、こなゆきで雨粒を凍らされて攻撃に転じてくるし、雨で地面を濡らしたられいとうビームで凍らせてこっちの足元を不安定にさせられるんだ」
「あっ……」
「そうだよね、シュリ?」
ユウの問いかけにシュリはニヤリと笑った。
「ダイセイカイダシ。サア、ミセテヤルシ。シュリタチノアットウテキナショウリヲ!」