ポケモンバトルが終わり、ギャラリー達から歓声と拍手が上がる中、クロスとライラは信じられないといった顔をした。
「勝った……」
「私達、勝ったんですね……!」
「そうだよ……! シュリの手助けこそあったけど、俺達がポケモンバトルに勝てたんだ!」
「はい!」
クロスとライラが嬉しそうに笑い合う中、ユウとアオイは悔しそうな顔でそれぞれのポケモンをモンスターボールにしまった。
「お疲れ様、ミカヅチ。負けちゃったか……本気で挑んだつもりだったんだけどなぁ……」
「私もだよ。でも、それだけシュリの方が何枚も上手で、クロス君達も頑張ったって事だね」
「そうだね。さてと、シュリの事も労ってあげないと……」
ユウ達はクロス達に近づくと、クロスの頭の上にいるシュリに話しかけた。
「シュリ、お疲れ様。やっぱりシュリはスゴいね」
「トーゼンダシ! シュリノコト、モットホメテモイインダシ?」
「実際スゴかったもんね。クロス君とライラさんももちろんスゴかったよ。因みに、シュリと一緒に戦ってみてどうだった?」
「そうだな……本当に勉強になったっていうのが正直な感想かな。今までは授業で習ったからヨーギラスにすなあらしを覚えさせたり覚えさせといて損はないって言われてたからいわなだれを使わせたりしてたけど、シュリの戦い方を見てこんなやり方もあるんだって思えたよ」
「私もとても勉強になりました。ところで、シュリさん」
「ナンダシ?」
シュリが首を傾げる中、ライラはバトルコート中に突き刺さっている岩に視線を向けた。
「ロックブラストで岩をバトルコート中に撃ち出したのは何故なのかなと思いまして……見ていた限りでは攻撃のためでは無さそうでしたし……」
「アア、ソノコトダシ。ソレナラユウガリカイシテルシ」
「うん、たぶんだけどね。その岩は僕達の雨対策だったんじゃないかな?」
「雨対策? それっぽくは見えないけど……」
「ユウノイウトオリダシ。アイテハなみのりヤバブルこうせんトイッタミズタイプノワザモアッテ、ソノウエ、あまごいマデツカエタシ。ソウナルト、バトルコートハカナリノカクリツデビシャビシャニナルシ。ダカラ、ロコンノれいとうビームデヌレタブブンヲコオラセテスケートリンクミタイニシテ、ロックブラストデウチダシタイワヲシャヘイブツケントマルタメノショウガイブツトシテツカオウトシタンダシ」
「そんな方法が……」
クロスとライラが驚く中、ネモとハルトも近づき、ネモはクスクス笑った。
「前に私がケロマツと一緒に似たような事をしたのを覚えてたんだね」
「ソンナトコダシ。サテ、トリアエズバトルガオワッタカラ、イチドセイジノトコロニイクシ。クロストライラハシバラクオセワニナルセンセイタチヘノアイサツマワリヲシタホウガイイシ、シュリタチモヨウジノアトニキテホシイトイワレテタカラシ」
「そうだね。よし、それじゃあ行こうか」
ユウの言葉に頷いた後、一行は未だバトルの興奮冷めやらぬグラウンドを後にし、職員室へ向けて歩き始めた。