レホールの登場にクロスとライラが更に緊張した様子を見せると、レホールはクロスとライラに視線を向けた。
「そこにいるのは……ああ、校長が言っていた留学生だな。私は歴史を教えているレホールだ。授業では主にパルデア地方の歴史を教えているが、他の地方の歴史についても知っている。何か質問があれば遠慮なく来ると良い」
「レホールモナカナカアヤシイニンゲンダケド、ジュギョウハシッカリトヤルカラソコハアンシンスルシ」
「はっはっは! まあその通りだから否定のしようも無いだろうな。さて、貴様達に話しかけたのにはちょっと理由がある。貴様達、時間はあるか?」
「大丈夫ですけど……どうしたんですか?」
レホールは楽しそうな笑みを浮かべてから話し始めた。
「以前、授業でユウ達には話したんだが、このパルデア地方にはある昔話がある。そしてその話の中では、四つの宝が出てきており、その宝の正体はポケモンらしいのだが、そのポケモン達は祠の中に封印されている。ここまで言えばわかるな?」
「そのポケモンについて調べてほしい……という事ですか?」
「大正解だ。まあ無理にとは言わん。そのポケモン達の危険性は理解しているからな」
「トリアエズワカッタシ。チナミニ、ホコラノバショハワカッテルシ?」
「ああ、もちろんだ。そして祠の封印をしている聖なる杭の場所も教えておこう。貴様達、スマホロトムを出せ」
それに頷いたユウ達がスマホロトムを出し、マップアプリに場所が登録されると、レホールは満足そうに頷いた。
「これで良いな。杭は地面に突き刺さっているようだが、ポケモンとの絆があれば抜けるそうだから貴様達ならば大丈夫だろう」
「レホール先生が行くのは難しいんですか?」
レホールは悔しそうに頷く。
「教職を“多少”疎かにしてしまった結果、校長から釘を刺されてしまったからな」
「ジゴウジトクダシ。トリアエズソノケンハオボエテオクカラアンシンスルシ」
「ああ、そうしよう。ではな、貴様達」
レホールが歩き去っていく姿を見送りながらセイジは苦笑いを浮かべる。
「なんだか大変だね、オヌシ達。けど、レホール先生も無理にとは言わないと言っていたから、宝探しを楽しむついでにどんな物か見に行く程度で良いと思うよ。一番大事なのは、宝探しをエンジョイする事だからね!」
「そうですね。それじゃあ僕達はそろそろ失礼しますね」
「うん! みんながまた戻ってくる頃にはパモさんと仲良しになりまくりになっておくから楽しみにしてて! バーイ!」
それに答えてからユウ達は職員室を後にすると、廊下を歩きながら話し始めた。
「さて、それじゃあこれからどうしようか。ニャースの特訓でもいいけど……」
「特訓もしたいけど、よく考えたら二人の旅の準備も必要だからね。だからまずは準備をして、その後に特訓しようか。ユウ達のバトル見てて早く戦りたくなっちゃったしね!」
「ネモハイツモドオリネモイシ……」
シュリが呆れたように言うと、ユウ達からは笑い声を上がった。その後、ユウ達はアカデミーを出てテーブルシティに向かい、旅の準備のための買い物を始めた。