夜、ユウが自室で机に向かっていると、それを見ていたハルトは首を傾げた。
「ユウ、何をしてるの?」
「ポケモン達の育成についての見直しだよ。今日だけでも二回負けちゃってるからね。少しでも戦い方や育成方針を見直さないと……」
「アシタカラハライラガクワワルカラ、タカラサガシノセンパイトシテハズカシイトコロハミセラレナイシ。ハルトタチハクロストイッショダケド、ナカヨクシテイケソウダシ?」
「うん、大丈夫だと思うよ。結構フレンドリーだし、バトルが強くなる事に対しては本当に真剣だから、色々取り入れていけばすぐに強くなっていくと僕は思っているよ」
シュリはヒレを組みながらうんうんと頷く。
「ソレハシュリモカンジタシ。クロストライラガコレマデバトルデカテナカッタノハ、メイカクナカチパターンヤセンジュツノイメージガナカッタカラダトシュリハオモッテルシ」
「ウチのホムラやミカヅチでいうところの天気戦術みたいな?」
「ダシ。ジッサイ、クロスハヒトニイワレタカラいわなだれヲオボエサセタトイッテイタシ。ダカラ、マズハヨーギラスガバンギラスニナッテタタカウソウテイデワザヲクミナオシテ、ソレヲモトニレンシュウスレバキットダイジョウブダシ。ライラモロコンノゆきがくれヲイカシナガラタタカウシュダンヲカンガエレバスコシハカテルトオモウシ」
「自分が弱点のポケモンが苦手なタイプの技を覚えさせたりね。ポケモンの育成をする上では基本的な事だけど、結構重要な事だから忘れちゃいけない事ではあるよね」
「ソウダシ。ユウモシッカリオボエテオクシ」
「うん、わかった」
ユウはニコリと笑いながら答えていたが、やがてその口からは欠伸が漏れた。
「ふわ……流石にそろそろ眠くなってきたかな」
「フタリトノデアイニニカイノバトル、トイロイロアッタカラツカレタンダシ。イイコロアイダカラソロソロネルシ」
「うん、そうだね。ハルト君もそろそろ寝る?」
「そうしようかな。明日からはカラフシティに向けて出発するわけだし、寝不足のままじゃ良くないしね」
「わかった」
そして部屋の電気が消され、お休みを言い合ったユウ達がそれぞれベッドに入った後、ユウは横向きになりながらボソリと呟いた。
「強くならないと……ライバルだと認めてくれるネモやハルト君、そしてついてきてくれるみんなのためにももっと強くならないと……!」
そう呟くユウの目には強い意思が宿っており、どこか危険な雰囲気が漂い始めていた。