十数分後、ユウ達はマリナードタウンに到着すると、入り口で話を始めた。
「ここがマリナードタウン……潮風が気持ちいいなぁ」
「ここは港町だからね。海産物も美味しいし、活気もあるから本当に良い町だよ」
「その通りだい! やっぱり港町といえば、住人達の活気がなくちゃあ始まらねぇ! もちろん祭りもそうだが、競りだってそうだい! さっきもグリーンアップルアカデミーから来たっていう学生達が見事に競りで勝ってきてな。弟子に持っていかせたんたが、あのワカメとホタテは本当に良いものだったぞ」
「アカデミーから来た学生……もしかしてハルト君達かな」
「そうかもね。さて、それじゃあお財布探しを始めていこうと思うんだけど、みんなで固まって動くよりも手分けして探すのが良さそうだし、私の組とユウの組の二つに分かれようか」
「ネモさんとユウさんは一緒じゃなくて良いんですか?」
ライラの疑問に対してネモは笑みを浮かべながら頷く。
「うん。私とユウはお互いに連絡先を知っているだけじゃなく、ある人からインストールしてもらったあるアプリがあるから、それでお互いだけじゃなくハルト達にも話を聞けるからね。だから、ハイダイさんはユウとシュリの組、カエデさんとライラさんは私と一緒の組にしましょうか。そうすれば人数も同じになりますし」
「うふふ、わかりました」
「オイラも問題ないんだい。そうと決まれば……ユウ、シュリ、早速出発しようか!」
「わかりました」
「シュリモリョウカイダシ。ソレジャアサンニントモ、マタアトデダシ」
シュリの言葉にネモ達が頷いた後、ユウ達は二手に分かれてマリナードタウンの中を歩き始めた。
「さて、どうやって探しましょうか。シュリならポケモン達から話を聞けますけど……」
「コノヘンハイロイロナポケモンガイルカラ、サイフヲミカケタポケモンガイッピキハイソウダシ」
「たしかにそうだ。それなら早速聞いてみるんだい!」
「ガッテンショウチダシ! サテサテ、ダレニキイテミヨウカダシ」
そう言いながらシュリが周囲を見回していたその時だった。
「ミージュ」
そんな声が聞こえ、ユウは足元に目を向けた。そこには頬にそばかすのようなような模様がある小さなポケモンがいた。
「君は?」
「コノポケモンハ……ミジュマルダシ。トイウカ、テニモッテルノハ……!」
「探していた財布なんだい! ミジュマル、返してほしいんだい!」
「ミジュ。ミジュミジュミジュマ」
「カエスカワリニジョウケンヲノンデモラウトイッテルシ」
「条件?」
ユウが首を傾げると、ミジュマルは手に持ったホタテをユウに向けた。
「ミジュミジュ!」
「ボクトショウブシロ! ソウイッテルシ」