数分後、マリナードタウンのバトルコートにはユウとシュリ、そして自信満々な様子のミジュマルが立っていた。その周囲にはハイダイやユウから連絡を受けたネモ達、他にもユウ達の姿に興味を持った住人達の姿があった。
「ミジュ、ミジュミジュミジュマ!」
「サア、ドッカラデモカカッテコイ! トイッテルシ」
「どっからでも……だったら遠慮なく! 行ってきて、リーフ!」
ユウが投げ上げたモンスターボールからはフクスローのリーフが飛び出し、リーフはミジュマルを見ながら前髪をかき上げた。
「ホロ!」
「リーフモヤルキマンマンダシ。ダッタラダシオシミハシナイシ! リーフ、つるぎのまいダシ!」
「ホロ!」
返事をしたリーフの周囲に光の剣が現れると、それを見たミジュマルは地面を強く踏みしめ、赤いオーラを纏い始めた。
「ミジュ……!」
「コレハ……きあいだめダシ。ツギカラノコウゲキガキュウショニアタリヤスクナルカラチュウイガヒツヨウダシ」
「急所……それじゃあただでさえ急所に当たりやすい技が更に当たりやすくなるって事?」
「ソウイウコトダシ。キュウショニアタルトダメージガフエルダケジャナク、ボウギョリョクトカヲアゲテテモソレガムシサレルンダシ」
「厄介だね……でも、それなら当たらないように気を付けながら早めに倒しちゃえば良いだけだ! リーフ、やるよ! リーフブレード!」
「ホロ!」
リーフは翼を緑色に光らせると宙へと飛び上がった。その姿をミジュマルが見上げる中でリーフは上空からミジュマルに狙いを定めると、そのままミジュマルへ向けて猛スピードで突進していった。
「ホロー!」
「ジャッカンブレイブバードミタイニナッテルケドイイスピードダシ。コレハナカナカカワシヅラインジャナイカシ?」
「そうだね。さあ、ここからどうす……って、え!?」
ミジュマルに視線を戻したユウは驚きから声を上げた。視線の先にいたミジュマルは目を瞑りながら脱力しており、その姿は風を纏いながら飛んでくるリーフの姿に気づいていないようにも見えた。
「ナニカンガエテ……ア、マサカ……!?」
「え、どうしたの?」
「ユウ! スグニコウゲキヲチュウダンサセ──」
シュリの言葉の途中でリーフの翼がミジュマルに触れようとしたその時、ミジュマルは瞬時にホタチと呼ばれるホタテの貝のような武器を手に取り、軽く目を開けながらリーフブレードをゆらりとした動きで避けてから迷うことなくホタチでリーフに攻撃を加えた。
「ホロ……!?」
「リーフ! シュリ、どういう事?」
「……アレハみきり、ソシテソノウゴキノママデつばめがえしヲツカッテキタンダシ。アノミジュマル、オモッテイタヨリモテダレダシ」
そう言うシュリの額には一筋の汗が伝った。