「コノポケモンハ……メッソンダシ。タシカガラルチホウノショシンシャヨウポケモンダシ」
「そんなポケモンをどうしてミュウツーが……というかだいぶ怖がられてるけど、ミュウツーが何かしたの?」
「我はただこやつを見つけて捕獲しただけだ。どうやら我らとは同類のようだからな」
「同類……それじゃあこの子もさいきょうの証持ちなのかな?」
「チョットヨワムシソウナノモアッテソウハミエナイシ……」
シュリがユウの頭の上からジロリと睨むと、メッソンはビクリと体を震わせ、目に涙を溜め始めた。
「メソ……」
「ア……コレハチョットマズイシ……」
「何がまずいの?」
「メッソンノトクチョウハイクツカアッテ、ソノウチノヒトツガスイブンヲオビルコトデイロヤガラヲヘンカサセテシュウイニトケコメルコトダシ。ソシテモウヒトツノオオキナトクチョウ、ソレハ……」
「それは……?」
「メッソンノナミダニツヨイサイルイコウカガアルコトダシ……!」
その瞬間、メッソンは大声で泣き出した。
「メソー!」
「わわっ!?」
「ヤバイシ……! ミンナ、ナミダニキヲツケ──」
「うっ、うっ……もう遅いよぉ……!」
「な、涙が……!」
「止まら……ないん、だい……!」
ユウ達がメッソンの涙によって涙を流す中、シュリはヒレで目から流れる涙を拭いながら声を上げた。
「ユウ……! ナ、ナニカエヅケデキルモノハナイカダシ……!?」
「え、餌付け……? い、一応オボンのみなら……」
「ソ、ソレダシ……! ハヤクメッソンニワタスシ……!」
「う、うん……!」
シュリの指示を聞いたユウは涙を流しながらもリュックを探り、中からオボンのみを取り出してそれをメッソンへと渡した。
「メソ……?」
「はい、メッソン。怖がらせてごめんね?」
「メソ……」
「いきなりこんなところに連れてこられたら怖いよね。だからこれは、ごめんねの証。収穫してからまだそんなに経ってない物だからきっと美味しいよ」
「メソ……」
ユウが差し出したオボンのみをメッソンは受け取ると、恐る恐る一口齧った。すると、その表情は嬉しそうな物に変わり、ユウは安心したように笑った。
「よかった……ミュウツー、シュリ、怖がらせちゃダメだよ?」
「……はあ、そうだな。メッソンよ、すまなかったな」
「シュリモショウガナイカラアヤマルシ。ゴメンダシ、メッソン」
「メソ!」
「イイヨ! トイッテルシ。ソレデハイダイ、ジムテストハケッキョクナンナンダシ?」
「はっはっは、そうだったな! では改めて……ユウ、お前さんにやってもらうジムテスト、それは……!」
ハイダイは少し間を空けると、笑みを浮かべながら言葉を続けた。
「料理、それがジムテストだい!」