ジムテスト終了から数分が経ち、即席のキッチンなどが片付けられる中、ユウは安心した顔をしながら自身の持ち物の後片付けをしていた。
「はあ……ジムテストクリア出来て良かった」
「コンカイノジムテストハヘタシタライチバンムズカシカッタカモシレナイシ。ソレニシテモ、ホントウニヨカッタンダシ? ハルトモアオイモサキニジムバトルヲシテモイイトイッテタノニミンナヲサキニイカセテアトカタヅケヲユウセンシタノハヤッパリトクサクジャナイシ」
「ううん、良いんだよ。帰るまでが遠足なように僕にとっては後片付けをするまでが料理だからね」
「ソレナライイシ。トコロデ、ハイダイニイドムトキノパーティハキマッタンダシ?」
ユウは静かに頷いた。
「リーフとミカヅチ、後はシュリにお願いしようと思ってるよ。みんな水タイプには強いし、リーフとミカヅチなら弱点をついて戦えるからね」
「イイハンダンダシ。モンダイハハイダイノテモチダケド……マアソレハタタカウトキニワカルコトダカラソレマデノオタノシミニスルシカナイシ」
「そうだね。そういえば、ハルト君はまだしもアオイちゃんは大丈夫かな……」
「ハルトハツヨイカラアマリシンパイハイラナイケド、アオイハタシカニシンパイダシ。コレヲハヤクオワラセテヨウスヲミニイクシ?」
「そうだね。あ、そうだ……ちょっと待っててね」
ユウは手早く後片付けを終えると、その流れでサンドイッチを一つ作り上げた。
「後片付けをしてる時に少しずつ材料が余ってて、保存し直したりするのはやっぱり良くないかなと思ってたんだ。良かったら食べる?」
「タベルシ。サッキネモタチガオイシソウニタベテルノヲミテオナカガスイテタンダシ。ユウ、サッサトヨコスシ!」
「もう、本当に食いしん坊なんだから……はい、あーん」
「アーン、ダ──」
その時、ユウの元に大きな体をしたポケモンがサッと近寄り、そのままシュリが食べようとしたサンドイッチにかぶりついた。
「あ」
「ナ、ナニヲシテルシ! オマエ!」
「ガフガフ……」
「コラ! ムチュウデタベテナイデナニモノナノカヲコタエルシー!」
「シュリ、落ち着いて! というか、このポケモンはいった──」
「やはり、お前に引き寄せられたか」
「え?」
ユウが不思議そうに声を上げると、そのそばにミュウツーが静かに舞い降りた。
「あ、ミュウツー」
「ミュウツー! オマエガツレテキタンダシ!?」
「違う。こ奴はこの近くに突如現れ、お前達の元へ向かったのだ」
「突然……ミュウツー、このポケモンは一体……?」
ユウの疑問に対してミュウツーは静かに答えた。
「こ奴は古来のポケモン、ウネルミナモだ」