「古来のポケモン……?」
「コライッテコトハハルカムカシニスンデイタポケモンッテコトニナルケド、ナンデソンナノガココニイルシ? イキナリココニキタリユウガワカラナイシ」
「こ奴は現代に生きるスイクンというポケモンの姿に似ている。そしてスイクンは清らかな水が流れる場所を求め、大地を駆け巡ると言われている。このウネルミナモも似たような性質があるのやもしれんな」
「なるほど……でも、どうしてウネルミナモの事を知ってるの?」
「我も様々な事を学んだからな。その中で古来や未来のポケモンだとするポケモン達に関する記述も目にしてきたのだ」
「古来と未来のポケモン……名前的にコライドンとミライドンもそうなのかな?」
「カノウセイハタカイシ。ソレニシテモ……コイツ、サッキカラムチュウデタベテルシ」
シュリが呆れた視線を向ける先でウネルミナモはサンドイッチにがっついており、食べ終えた後に舌舐りをすると、甘えるような声を出しながら顔をユウに擦り付けた。
「クーン……」
「わっ……もう、よしよし。なんだか人懐っこいなぁ」
「ヒトナツッコイトイウヨリハユウノサンドイッチヲタベテココロモイブクロモツカマレタッテカンジダシ。さいきょうの証モチタチトオナジデタンジュンダシ」
「僕としては美味しく食べてもらえたらそれで良いんだけどね。でも、どうしようか……古来のポケモンだとしたら放っておいたら悪い人に捕まっちゃうよね……」
「ダッタラユウガツカマエタライインダシ。ナンダカヨクワカラナイポケモンダケド、ナツイテイルミタイダシ、ツカマエルブンニタブンモンダイナイトオモウシ」
「そう……なのかな。ウネルミナモ、君の事をゲットしても良いかな?」
ユウが不安そうに聞くと、ウネルミナモはユウの顔をじっと見つめてから大きく頷いた。
「クルルォ!」
「カマワナイ、トイッテルシ。ソレニシテモ、コライノポケモンダカラカハナシカタニスコシクセガアッテチョットヤクシヅライシ」
「やっぱりそういうのはあるんだね。さて、それじゃあそろそろゲットを……」
ユウがモンスターボールを取り出したその時、ウネルミナモはユウの制服の袖を咥えてグイグイと引っ張った。
「クルォ……!」
「わっ……な、なに?」
「ツイテキテホシイミタイダシ。ドウスルシ?」
「うーん……この後にジムせんが控えてるけど、少し時間はあるから行ってみようか。でも、その前に少なくともネモには連絡しておかないと……」
「マエミタイニシンパイヲカケルワケニハイカナイシ」
「そうだね……と、これで良いかな。ミュウツー、君もついてきてくれる?」
ミュウツーはため息をついた。
「仕方あるまい。では行くぞ、お前達」
その言葉にユウ達は頷いた後、ウネルミナモの後に続いて歩き始めた。