「……よし、こんなもんかな」
手当てを終えたユウは目の前のポケモンを見ながら微笑んだ。ビリジオンに似たポケモンはユウを見ながら静かに座っており、その姿を見たシュリはヒレを組んだ。
「サッキトチガッテナンカオチツイテルシ。ユウニテキイガナイコトガツタワッタミタイダシ」
「そうみたいだね。ウネルミナモ、この子は君の仲間なの?」
「クルル、クルォ!」
「ソウダ、ナカマダ! トイッテルシ。チナミニミュウツー、コノポケモンノナマエハシッテルシ?」
「ああ。そのポケモンの名前はテツノイサハ、草/エスパータイプの未来のポケモンだ。因みに、ウネルミナモは水/ドラゴンタイプのポケモンのようだ」
「草/エスパータイプのテツノイサハと水/ドラゴンタイプのウネルミナモ……」
テツノイサハとウネルミナモをユウが見ていると、シュリは嬉しそうに二匹をヒレで指した。
「ナカマニナルノガカクテイシテルウネルミナモモソウダケド、クサタイプヲモッテルテツノイサハトノデアイハチョウドヨカッタシ。ユウ、コイツモサンドイッチデエヅケシテナカマイリサセルシ!」
「そんな自分勝手な事は出来ないよ、シュリ。確かにテツノイサハも来てくれたら心強いけど、ついてきてくれるって言ってくれたウネルミナモと違って、テツノイサハはそう言ってないし、無理強いは出来ないよ。僕だってしたくないし」
「ユウハモットゴウインデモイインダシ。デモイマソレヨリモテツノイサハノカンユウダシ。サアテツノイサハ、シュリタチノナカマニナルシ!」
シュリがヒレを差し出しながら言うと、テツノイサハはウネルミナモに視線を向けた。そしてウネルミナモが何も言わずに頷くと、テツノイサハは頷き返してからユウの手のひらに自分の頭を擦り付けた。
「コロロ」
「テツノイサハ……僕達と一緒に来てくれるの?」
「コロロ」
「イクヨウダシ。コッチモミライノポケモンダカラカハナシカタニスコシクセガアッテヤクシヅライシ」
「テツノイサハもそうなんだね。さてと……ウネルミナモ、テツノイサハ、二匹とも改めてよろしくね」
ユウが微笑みながら言うと、ウネルミナモとテツノイサハは揃って鳴き声を上げ、ユウが取り出した空のモンスターボールに触れた。そしてモンスターボールの中に収まると、ユウは二匹が入ったボールに優しい眼差しを向けた。
「二匹ともこれからよろしくね。ニックネームは……後でつければ良いよね」
「ダシ。トリアエズソロソロモド──」
「ふむ、ちょうど良いな」
「え?」
ユウが不思議そうな顔をすると、ミュウツーはユウの目を真っ直ぐに見つめた。
「ユウ、その二匹だけを使い、テラスタルを使わずにジムを突破してみせろ」