ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第二百二話

「トップチャンピオンとのバトル……」

「その通りです。ルールは二体ずつのダブルバトル、そして貴方には先程の二体を出して頂きます」

「ウネルミナモトテツノイサハノニタイカダシ」

「はい。トップチャンピオンである私を相手に勝利をもぎ取ってみせれば、その強さは誰もが認めざるを得ません。たとえそれが貴方の仲間達だとしても」

「けれど、負けたら僕がウネルミナモ達の力でしか勝てなかった事が証明される、と」

「そうなりますね。そして貴方が敗北したその時には……」

 

 

 オモダカはそこで目を瞑りながら言葉を切った。そして謹聴が走る中でオモダカは人差し指を立てると、カッと目を開いた。

 

 

「先程のポケモンを私に預けてもらいます。今後の調査のために」

「えっ……」

「ソレハネガッタリカナッタリダシ。マケタラトイワズカッタトキデモアズカッテホシイシ」

「ちょっとシュリ!? 一体何を言ってるの!?」

「ウネルミナモタチソノモノハキケンジャナイケド、イマノユウニトッテハソノツヨサハアマリイイエイキョウヲアタエナイヨウニカンジタシ。ダカラ、クラベルカダレカニミセニイッタホウガイイトオモッタシ」

「それがさっき言おうとした事?」

「ソレモアルケド、ソレニツイテハアトデイイシ」

「そうだね。オモダカさん、そのバトルをお受けします」

 

 

 ユウの返答に観客達がざわめく中、オモダカは微笑みながら拍手をした。

 

 

「良いお返事です。因みに、勝利をした際にはそのまま連れていって構いませんので。では、早速始めましょうか」

「はい」

 

 

 観客達が盛り上がり始め、ハイダイがネモ達の元へ向かう中、ユウとオモダカはお互いに距離を取った。そして二人はモンスターボールを二つずつ持つと同時に投げ上げた。

 

 

「行ってきて、ウネルミナモ、テツノイサハ」

「参りましょうか、ドドケザン、キラフロル」

 

 

 二人がそれぞれのポケモンを繰り出すと、キラフロルの姿にシュリは不思議そうな顔をした。

 

 

「キラフロル……ミタコトナイポケモンダシ。ユウ、ユダンシタライケナイシ」

「問題ないよ、シュリ。ウネルミナモとテツノイサハの力は強大だし、ジム戦ではそんなにダメージを受けてない。相手の動きに気を付ければきっと……」

「ソウイウモンダイジャナイトオモウシ……」

 

 

 シュリが不安がる中、オモダカは余裕そうな笑みを浮かべた。

 

 

「先攻は譲りましょう。さあ、かかってきて下さい」

「だったら……ウネルミナモはドドケザンにかえんほうしゃ! テツノイサハはエレキフィールド!」

「クルルォ!」

「コロロ!」

 

 

 ウネルミナモがかえんほうしゃを放ち、テツノイサハがエレキフィールドを発生させる中、オモダカは落ち着いた様子で指示を出した。

 

 

「ドドケザン、そのまま受けなさい。キラフロルはヘドロウェーブです」

「ゲザン」

「フロ」

 

 

 ドドケザンが静かにかえんほうしゃを受ける中、キラフロルはヘドロウェーブを発生させ、ユウはそれを見て歯をギリッと鳴らした。

 

 

「厄介そうだな……二人とも避け──」

「ドドケザン、メタルバースト」

「え?」

 

 

 オモダカの声にユウが不思議そうな声を上げる中、ドドケザンは周囲に鋼の破片を出現させた。そしてそれがウネルミナモを襲い、指示の途中だった事で二匹はヘドロウェーブを諸に食らい、その場に座り込んだ。

 

 

「そ、そんな……」

「サスガハトップチャンピオンダシ……」

 

 

 シュリが警戒する中、オモダカは不敵な笑みを浮かべていた。

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