「ふふっ、どうしました? そのままでは負けてしまいますよ?」
「くっ……!」
「タエルトワカッテテワザワザジャクテンノワザヲウケテメタルバーストノダメージヲアゲタリハガネタイプノドドゲザンニハキカナイヘドロウェーブデキッチリコッチノニヒキニダメージヲアタエタリシテクルアタリヤハリタダモノジャナイシ。ユウ、コレハアキラカニアイテガワルイシ。ショウジキマケハマヌガレナイシ」
「そんなわけない! ウネルミナモとテツノイサハの力はスゴいし、まだ負けたわけじゃ……!」
「……ソウイッテルジテンデマケテルンダシ」
「なっ……!?」
ユウが驚く中、シュリは冷たい視線を向けた。
「ポケモンバトルデダイジナコトヲミウシナッタユウハイッショウツヨクナンテナレナイシ。イマノユウトイッショニタタカウナンテゴメンダシ」
「シュリ……!」
「タタカイタケレバカッテニタタカエバイイシ。マアソノオツヨイポケモンスラキヅカエナイトレーナーナンカニショウリハナイシ。ソンナノベイビィポケモンデモワカルシ」
「……良いよ。だったらそこで見てればいいじゃん! 絶対に勝ってやる……!」
ユウが怒りの炎を眼の奥で燃やす中、シュリは失望した様子でユウを見た。そしてユウはそれには気づかずにウネルミナモ達に指示を出した。
「ウネルミナモはドドゲザンにかえんほうしゃ! テツノイサハはキラフロルにサイコブレイド!」
「グルルォ!」
「コロロ……!」
二匹は苦しそうな声を上げながら立ち上がると、よろめきながらも指示に従って攻撃を始めた。
「最後まで諦めないのは良いですが、その曇った眼では未来どころか何も見えませんよ。ドドゲザン、躱してきんぞくおん。キラフロル、もう一度ヘドロウェーブ」
「ゲザ!」
「フロシチウ」
静かに頷くと、ドドゲザンはかえんほうしゃを軽やかに躱して頭の刀からきんぞくおんを出し、キラフロルは向かってきたテツノイサハときんぞくおんで動きを止められたウネルミナモへ向けてヘドロウェーブを放った。
「グルォ……!」
「ゴロロ……!」
「ウネルミナモ! テツノイサハ!」
二匹はヘドロウェーブを受けた事でその場に倒れこみ、毒を受けた上に傷ついた身体のままで苦しそうな声を上げた。
「グルル……!」
「コロ……!」
「そんなわけがない……こんなに圧倒されるわけが……!」
「大切なポケモンにも見放され、何も考えずに強さを求めるだけの貴方ではチャンピオンネモどころか他の方の隣に立つ事すら出来ませんよ」
「くそっ……!」
「……さて、そろそろ頃合いですかね」
「え?」
その声と同時にウネルミナモとテツノイサハは力無く倒れ、瀕死状態になった。
「そんな……」
「文句無く私の勝ちですね」
オモダカは膝をつくユウに対して静かにそう言った。