翌朝の朝食後、ユウ達はアカデミーのエントランスホールに集まっていた。
「さて、それでは林間学校についてのお話を始めますが、皆さんゆっくり休めましたかあ?」
ジニアの問いかけに男子組が揃って頷く中、女子組は頷きながらも欠伸をしていた。
「ネモ達大丈夫?」
「もしかして寝不足?」
「あはは……まあね。思ったよりも女子会が盛り上がっちゃったんだ。でも、睡眠自体はしっかりと取ってるから大丈夫だよ」
「なら、良いけど……体調悪かったり眠気が強かったりしたら遠慮なく言ってね?」
「そうだぞ。その時は俺達で医務室まで運ぶからな」
「はい、ありがとうございます」
「それでジニア先生、林間学校の行き先はどこなんですか?」
ジニアは隣に立つブライアと頷き合ってからそれに答えた。
「今回の行き先……キタカミの里ですよお」
「キタカミの里?」
「キタカミの里と言えば……たしかスグリさんとゼイユさんの出身地でしたね」
「ライラさん、その人達はブルーベリー学園の人達?」
「はい。スグリさんは私やクロスさんのクラスメートで、ゼイユさんはスグリさんのお姉さんです」
「俺、結構あの人が苦手なんだよな……ただ、スグリはちょっと自己肯定感低いだけで親しみやすいし、ユウ達ともすぐに仲良くなれると思うぜ。それで、ブルーベリー学園側から来るのってその二人なんですか?」
ブライアは笑みを浮かべながら頷いた。
「ああ、そうだ。因みに、二人にはもうキタカミの里に向かってもらっている。ライラが言っていたようにキタカミの里は二人の故郷だからね。少し早い帰省兼林間学校で行う予定のオリエンテーリングの準備をしてもらっているんだよ」
「オリエンテーリング……! なんだかワクワクする響きだね!」
「それはたしかにね。ジニア先生、出発はいつですか?」
「明日の朝ですよお。なので、急で申し訳ないんですが、今日一日で準備をお願いします」
ジニアの言葉にハルトは苦笑いを浮かべる。
「たしかに急だね。でも、必要な物をみんなで話し合ってそれを協力して準備すれば大丈夫そうだし、この後は相談と準備の時間にしようか」
「うん、そうだね。それじゃあメモを……あ、そういえば部屋に置いたままだった。ごめん、ちょっと取ってくるね」
「あ、それなら私もついてくよ。取りに行きながら相談も出来るしね」
「わかった。それじゃあみんな、ちょっと行ってくるね」
ハルト達が頷いた後、ユウ達は歩き始め、アオイとライラは頷き合った後に昨夜の話をハルト達にし始めた。そしてユウ達が戻ってきた後、六人は林間学校への期待に胸を膨らませながらアカデミーのドアを開けた。