ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第二百二十七話

 バトルが終わり、ライキリとコテツがポケモン達をしまう中、スグリは肩で息をしていた。そして呼吸が落ち着いていくに連れてスグリの表情は驚いたものに変わっていった。

 

 

「あれ……お、おれ……勝った、のか……?」

「そうだよ、スグリ君! 勝ったんだよ!」

「そ、そうか……おれ、勝ったんだな。にへへ……そういえば、さっき自分で勝ったって言ってたな」

 

 

 スグリは少し恥ずかしそうな様子で頬をかくと、ユウと一緒にオオタチとホムラに近づいた。

 

 

「オオタチ、お疲れ様。こらえるで耐える姿やふいうちを決める姿、わやかっこ良かったべ」

「ホムラもお疲れ様。本当は僕がトレーナーとして指示を出さないといけないんだけどね……」

『まあ今はそういう気持ちになれないだろうから仕方ないよ。でも、一つだけ言っておく事があるとするなら、シュリは絶対にこの件について何か考えてると思うよ』

「何か……」

『そう。その何かは確実にユウの事でネモやハルトも巻き込んでるはず。シュリならそれくらいの事はやるだろうからね。だから、シュリの気持ちはちゃんと考えてあげて。いつもは頭を叩いたり我が儘を言ったりするけどなんだかんだでユウの事は大事に思ってるから』

「……うん、もちろんそのつもりだよ。それがトレーナーとしての務めだからね」

 

 

 ユウの返答にホムラが嬉しそうな笑みを浮かべ、スグリとオオタチが微笑む中、ライキリとコテツはユウ達に近づいた。

 

 

「良いバトルだったぞ、スグリ。本当に見事だった」

「あんなに有利だった状況をひっくり返されたら認めざるを得ないよな。ところで……そっちの子はもしかしてポケモンと話が出来るのか?」

「はい。昨日からですけど、ポケモンに触れていれば何を言っているかわかるんです」

「それは羨ましいな。さて、君達は課題をクリアした。この看板に書かれた昔話を読み、記念の撮影をすると良い」

「俺達は頑張ってくれたポケモン達を回復させたいし、全ペアが最初の課題を突破した事を公民館の管理人に伝えないといけないから先に戻るよ。それじゃあな、少年達」

 

 

 ライキリとコテツはそのまま去っていき、二人の姿が見えなくなると同時にシンとオーガポンが姿を現した。

 

 

『おっつ~。これで邪魔は入らなそうだね~』

「邪魔って言い方は良くないけどね。さてと、まずは記念撮影を済ませようか。オーガポンが入ってるのと入っていない物の二つをね」

『アタシも入って良いのかい?』

「もちろんだべ、鬼さま。鬼さまと一緒に写真撮影出来るなんて夢みたいだし、わや嬉しいべ!」

『そう。それなら一緒に撮ってもらおうかね』

「よし、それじゃあ撮るよ」

 

 

 ユウはオーガポンを交えた写真とそうではない写真の二枚を撮り、スマホロトムをポケットにしまった。

 

 

「さて……それじゃあそろそろ昔話を読もうか」

「んだな。鬼さま的には辛いかもしれねえけど我慢してくれ」

『アタシは大丈夫だよ。さあ早く読んでみよう』

 

 

 オーガポンに促される形でユウ達は頷くと、看板の昔話を読み始めた。

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