ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第二十一話

 階段を登り終えると、そこには三人の人物がいた。一人は髪を赤と青を染め、メガネを掛けた中性的な人物であり、相対するのは白いヘルメットを被った少年少女だった。

 

 

「あれは……スター団?」

「スター団?」

「授業にも出ないどころかこのパルデア地方の各地にアジトを作ってる不良集団だよ。下っ端はあんな風に学校の制服にヘルメットや星形のサングラスっていう格好をしているの」

「不良集団……うう、あまり関わりたくないなあ……」

「ドウカンダシ。タダ、ナンダカメガネノホウハコマッテソウダシ、アノママイラレテモトオレナイシ。マサニサケテハトオレナイミチダシ」

「だ、だよね……」

 

 

 ユウがガッカリしながら言う中、クラベルはポツリと呟いた。

 

 

「スター団……」

「クラベル先生からすれば、やっぱりスター団は放置出来ないですよね。止めに行きますか?」

「そうですね。皆さん、参りましょう」

 

 

 クラベルの言葉に頷き、ユウ達は歩き始める。そして、足音に気づいたスター団員がユウ達に視線を向けると、ネモとクラベルの姿に驚愕(きょうがく)した。

 

 

「せ、生徒会長に校長!?」

「団員勧誘してただけなのにまさか出くわすなんて……!」

「こら、スター団! 無理に勧誘しないの! その子、困ってるじゃん!」

「くっ……勧誘ノルマだってあるのにこんな所で邪魔なんて されてたまるか!」

「……勧誘ノルマ?」

 

 

 スター団員の言葉にメガネの人物が不思議そうな声を上げる中、もう一人のスター団員が声を上げた。

 

 

「センパイ! もうこうなったらバトルで倒しちゃおうよ!」

「バ、バトル!? 無理だって! チャンピオンクラス相手に勝てるわけ──」

「いや、こっちに初心者っぽいのが二人くらいいる。だからこっちの二人をまとめて倒せば良いんだよ。生徒会長だって弱い者いじめをする気はないだろうし!」

「……ナンカモノスゴクナメラレテルシ。ネモ、クラベル、コイツラタオシチャッテイイシ?」

「うーん……まあ、バトルコートに移動してからなら良いと思うけど……」

「バトルコート?」

 

 

 ユウが不思議そうに聞くと、ネモは微笑みながら答えた。

 

 

「さっき通ってきた広場みたいな所だよ。クラベル先生、良いですか?」

「校内での理由なきバトルであれば許可出来ませんが、テーブルシティのバトルコートでのバトルは問題ありませんからね」

「やった! それじゃあ私が審判をしてあげるよ。みんな、良いバトルをよろしくね!」

 

 

 ネモが楽しそうに言う中、センパイと呼ばれたスター団員はユウに耳うちを した。

 

 

「……これ、バトルしなくちゃだよな?」

「……そうですね。すみません、ネモがノリノリになっちゃって……」

「いや、こっちも後輩がゴメンな……」

「ナンカナカヨクナッテルケド、マズハバトルダシ」

「うん……それじゃあよろしくお願いします」

「ああ、こちらこそよろしくな」

 

 

 ユウとセンパイが握手をした後、ユウ達はバトルコートへ向かった。そしてスター団員二人と向かい合う形でユウとアオイが並び立つ。

 

 

「はあ……」

「あはは……バトルするつもりなんて無かったもんね。でも、こうなったからにはしっかりと勝っちゃお!」

「……そうだね。シャリタツ、今回もサポートをお願い」

「シカタナイシ。シャリガシッカリサポートシテヤルシ」

「うん」

 

 

 シャリタツが答えた後、ネモは四人を見回した。

 

 

「よし……それじゃあこれからバトルを始めるよ。 ルールは一体ずつのダブルバトル、どちらかのポケモンが先に全部戦闘不能になったら終了だよ。四人とも準備は良い?」

「アタシは問題なし!」

「俺も大丈夫だ」

「私も大丈夫だよ、ネモ!」

「僕も大丈夫!」

「モンダイナイシ、ネモ!」

「オッケー、それじゃあバトル……スタート!」

 

 

 ネモの声が響いた後、ユウ達のバトルが幕を開けた。

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