「うぅ……」
「……マータシケタツラシテルシ。チョットハシャキットスルシ」
「シュリ……」
「……ケドマア、スコシハホットシタシ。バトルドコロカポケモントカカワルコトスラヤメルトカイイダシテナカッタカラソコダケハアンシンダシ」
「それはないよ。僕を信じてついてきてくれているみんなを裏切る事になるし、ポケモン達と関わる事が難しくなったわけじゃないからね。それに……バトルの件だって色々考えてる。またバトルをしようという気にはまだならないけど、ホムラ達もまた僕と一緒にバトルをしたいと言ってくれてるし、一度失敗をしただけで諦められる程、ここまで積み重ねてきた時間も思いも軽くはないから」
ユウが真剣な表情で言うと、シュリはユウを見上げてから大きくため息をついた。
「ハアー……クソマジメナノモカワッテナイシ。ソンナセイカクシテタライキヅラクテタイヘンソウダシ」
「そうかもね。でも、それが僕の性質だし、このまま生きていくよ」
「ソウカシ。マアコノリンカンガッコウヤアタラシイデアイガイイエイキョウヲアタエテルノハワカッタシ。シケタツラハシテルケド、スクナクトモカラフジムデノバトルノトキヤチョクゴノカオニクラベタラズットマシダシ。ネモハドウオモウシ?」
「うん、私も同感。より頼りがいのある感じになった気がするし、今のユウの雰囲気はもっと素敵になったと思う。なんだか一皮むけたって感じ」
「そんな事ないと思うけど……でも嬉しいな、そう言ってもらえると思ってなかったから。ありがとう、ネモ」
「どういたしまして」
嬉しそうなユウに対してネモが微笑んでいると、シュリは呆れたようにため息をついた。
「……マータヤッテルシ。コレデツキアッテナイトカサギミタイナモンダシ。ドッチカラデモイイカラサッサトコクハクシロシ」
「え、付き合ってないの!? ネモ、バトルの事よりもユウの事を楽しそうに話してるし、二人の関係についてちょっとからかったら幸せそうにしながら照れてたのに付き合ってないとかわけわからないわ!」
「そう言われても……あ、そうだ。ネモ、もしバトルをしたいと思えるようになったらネモと最初にバトルするからね」
その言葉にネモは目を輝かせる。
「え、ホント!? 嬉しい! 約束だからね!」
「うん、約束。そういえば……たぶんここでも課題に挑戦しないといけないんだよね? 鬼面衆の人達はいないのかな?」
「言われてみれば見当たらないべ。ねーちゃん達はいつ来たんだ?」
「ついさっきよ。というかスグ、あんたのその髪型なによ? 前髪なんて上げちゃって」
「え、変……かな」
スグリが不安そうに言うと、ゼイユは嫌そうな顔をする。
「変というかイキってる感じでダサい。なに? イメチェンのつもり?」
「イキ……!? 別にイキってなんかねぇべ! ねーちゃんのバカ!」
「バカとはなによ! 手ぇ出るよ!」
スグリの言葉にゼイユが怒りを露にし、その様子にユウとネモが笑い声を上げていた時、そこに二人の鬼面衆が近づいた。
「おお、君達。ようやく来たんだね」
「これで全ペア到着か。それでは早速課題に挑戦してもらおうかな」
「はい」
「それで、二つ目の課題は何ですか?」
鬼面衆達は頷き合ってからそれに答えた。
「二つ目の課題、それは鬼退治だ」