ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第二百三十四話

「お、鬼退治……!?」

「鬼って一つ目の看板にも書かれてた物ですよね? それを倒すのが課題なんですか?」

「流石にそんな事はさせないよ。その強さは上位のトレーナーが束になっても太刀打ち出来ない程だろうし、住んでいるのは山の中だから危険だしね」

「だからオモテ祭りでも遊ぶ事が出来る鬼退治フェスっぽいゲームを課題にしようと思う。フェスを付けずにただ鬼退治と呼称したのは本物と区別するためだったんだが、どうやら勘違いさせてしまったようだね」

「紛らわしいのよ! けど、課題が鬼退治フェスみたいなのならちょうど良いわ。あたしは鬼退治フェスが大の得意だから!」

 

 

 胸を張りながらゼイユが言うと、スグリはそれに対して頷いた。

 

 

「それはたしかに間違いないべ。ねーちゃんのスコアの高さは周囲も認める程だから。でも、鬼退治フェスってホシガリスやゴンベの妨害をどうにかしながら風船を割ってきのみを集めていく物のはず。それを少し変えた物と言っても、結構な広さとかポケモンの数が必要だから今から準備をするのは時間がかかると思うけど……」

「その心配はいらない。ルールはいたって簡単で、私達のポケモン二匹にきのみを持たせて散らばらせるからそれを見つけてきのみを奪い取ってここまで持ってきてもらう」

「ただし、ここに待機させるポケモンもいて、そのポケモンは集めてきたきのみをまた別のところまで持っていくという妨害をしてくるから油断大敵だ。だから、妨害に対応する役と探す役で分けた方がオススメだ」

「フム……コレハケッコウメンドウダシ。チナミニ、フタクミデキョウリョクスルノハアリダシ?」

 

 

 シュリの問いかけに鬼面衆の一人が頷く。

 

 

「それはもちろん。ただその場合、探してもらうポケモンの数は四匹、妨害するポケモンも二匹に増やさせてもらう」

「モンダイナイシ。偽竜の司令官デアルシュリガバッチリシジダシヲスルシ!」

「ぎ、偽竜の司令官……! なんかわやカッコいいべ……!」

「ソウダシソウダシ。シュリノコトヲホメタタエテモイインダシ?」

「褒めるのは無事に終わってから。それで、どんな風にチーム分けするの?」

 

 

 シュリはユウ達を見回しながら答える。

 

 

「ユウトネモガタイキタントウ、ゼイユトスグリガサガスタントウダシ。シュリハシジヤクダカラソノアイカタノネモトコノアタリヲアマリシラナイユウガタイキタントウデ、チノリヲイカセルフタリガサガスタントウノホウガコウリツヨククリアデキルシ」

「まあたしかにね。スグ、地元民として恥ずかしいところは見せられないわよ」

「も、もちろんだべ! ところで、ねーちゃんの相棒枠はどうするんだ?」

「そうね……探し物ならこの子でしょ。行くわよ、グラエナ!」

「探し物ならこの子にも手伝わせて下さい。出てきて、クロハ!」

 

 

 グラエナとオトシドリのクロハが現れると、ゼイユはユウに視線を向けた。

 

 

「あら、良いの?」

「シュリは指示役ではありますけどバトルだって出来ますし、空からも探しつつクロハが運搬役になればより早くなると思うんです」

「ココガスコシテウスニハナルケド、クロハナラマトメテハコベルカラチマチマヤルヒツヨウモナイウエニボウガイガワニツイテカンガエルコトモヘルカラタスカルシ。ユウ、ホメテツカワスシ」

「はいはい、ありがとうね。みんな、課題達成のために頑張っていこうね」

 

 

 ユウの言葉に対してネモ達が頷いていると、それを見ていた鬼面衆の一人が満足げに頷いた。

 

 

「問題児と言われているゼイユちゃんすら素直に従うなんてな。この子は本当にリーダーとしての脂質があるのかもしれないな」

「同感だな。さて、私達の自己紹介とポケモン達の紹介をしておこうか。私はムネチカ、主にノーマルタイプのポケモンを扱っているよ」

「そして私はカネチカ、炎タイプと草タイプを主に扱っている。ではポケモン達を出そうか。行ってこい、お前達!」

「頼むよ、みんな!」

 

 

 その言葉と共に現れたのはキュウコンとダーテングとドレディア、そしてエテボースとヨクバリスとカビゴンの六体だった。

 

 

「という事で、キュウコンとダーテングにはきのみを持って散らばってもらうよ」

「こちらはエテボースとヨクバリスだ。さあ行ってこい、お前達!」

 

 

 それぞれきのみを受け取ったポケモン達はそのままどこかへと走っていった。

 

 

「さあ、鬼退治の始まりだ!」

 

 

 ムネチカの言葉を聞き、ユウ達はそれぞれの行動に移った。

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