「君を僕達の仲間に……」
「ユウノコトヲキニイッタンダシ?」
『そうだな。自らの身を呈してでも仲間を守ろうとし、ポケモンの力を信じて最後まで戦い抜いた。その姿はとても勇敢であり、力を貸したいと思う程だった。ワシには仲間と言える程の者が傍にはいないしな』
「ココニムカシカライルンジャナインダシ?」
『昔からいる事はいるが、元々この地にいたわけではない。海を渡ってこの地へと流れ着き、定住した後に特殊な力を得るに至ったに過ぎないからな。かつての仲間達とはそれ以来会ってすらいない』
「そうだったんだね。僕は良いけど、シュリとホムラ、それにシンはどう?」
ユウの問いかけに対してシュリ達は頷きながら答える。
「シュリモベツニイイシ。ガチグマノチカラハトテモキョウリョクダシ、キテクレルナラココロヅヨイシ」
「グォ、グォウ!」
「ホムラモイイッテイッテルシ」
『もちろんボクも構わないよー。でも、それならもう一匹仲間にしてあげても良いんじゃない?』
「もう一匹……そうだね、後回しにはなってたからこれが良い機会だと僕も思うよ」
そう言うとユウは足元まで来ていたイーブイを優しく抱き上げた。
「イーブイ、君も一緒に来てほしいな。手持ちに加わっても良いとは言ってくれてたし、君はもう一緒にご飯を食べたりお祭りを楽しんだりした大切な友達だからね」
『もっちろん! ユウ、改めてよろしくね!』
「うん、こちらこそ。よし……それじゃあゲットしようか」
ユウがモンスターボールを二つ取り出すと、シュリはユウに話しかけた。
「ユウ、ニックネームハドウスルシ?」
「そうだね……ガチグマは異名の赫月をそのまま使ってアカツキ、イーブイは女の子っていうところと名前の一部がそのまま名前っぽいからそれをちょっとだけ変えてイヴにしようかな。二人ともそれで良いかな?」
『ああ、もちろんだ。その異名自体も嫌いではないからな』
『私も賛成! 可愛い感じだし、スッゴく気に入っちゃった!』
「それならよかった。それじゃあ二人とも、これからよろしくね」
アカツキとイヴが頷いた後、ユウは二匹にモンスターボールを軽くぶつけた。そして二匹がボールの中に入ると、ユウはボールを持ちながら優しく微笑んだ。
「新しい仲間も増えたし、これで一件落着かな。でも、オーガポンはどこまで行っちゃったんだろう?」
「わからないな……ん、よく見たらお面に付いてる宝石の部分が少し欠けてるような……?」
「え? あ、ほんとだ。落とした時に欠けちゃったのかな……」
「たぶんそうね。早く返したい気持ちはあるけど、このまま返してもオーガポンはガッカリしそうだし、とりあえず今日のところはユウが預かっておいて。あとサザレさん、オーガポンの姿は見ていないようですけど、その存在は口外しないでくださいね?」
「もちろん。君達、特にユウ君達のお陰でアカツキの写真を撮る事が出来たし、内緒にしておきたい事を無許可で話すような真似はしないよ」
「ありがとうございます。ところで、ミュウツーはどうしたの?」
ユウが首を傾げると、シンはその肩に座りながら答えた。
『アイツならまたどこかに行ったよー。ユウなら別に心配はいらないだろうからって言ってね』
「そっか。さてと、それじゃあそろそろキタカミセンターまで戻ろうか。そしてその後は時間いっぱいまでお祭りを楽しもう」
ユウの言葉に全員が頷いた後、ユウ達は話をしながら歩き始めた。
「ぽに……」
そしてその姿を木の陰から姿を現したオーガポンが静かに見ていた。