翌朝、広間でユウ達が朝食を食べていると、突然ネモがスッと立ち上がった。
「バトルがしたい!」
「わっ……と、突然どうしたの?」
「アサッパラカラネモイシ……ユウガバトルカイキンシタカラシタクナッタンダシ?」
「ユウには限らないけどそれ思い出したらユウとバトルしたくなってきた! ねえ、ご飯の後に
「まあ昨日アカツキとバトルしたからネモだけ拒むわけにもいかな……あ、そういえばバトル復帰の時は最初にネモとバトルするっていう約束破っちゃったね。ネモ、本当にごめん」
ユウが申し訳なさそうに謝ると、ネモはキョトンとしてから笑みを浮かべた。
「あははっ、シュリ達を守るためだったんだから謝らなくて良いよ。それに、スグリ君のサポートで私とシュリとも戦ったし、それを含めたら最初に私とバトルしてくれた事になるからね。だから、約束破りにはなってないよ」
「マアタシカニアレハジッサイユウトスグリノタッグデキタヨウナモンダカラアレヲフッキセントイッテモサシツカエナイシ」
「それじゃあユウはまたバトルが出来るんだよね。だったらその後で良いから僕もユウとバトルがしたい。新メンバーとしてアカツキとイヴが加わって、ホムラも進化したわけだからまた違ったバトルが楽しめそうでワクワクするよ」
「それなら私もやりたいな。トレーナーとして進化したユウ君とのバトルは本当に楽しそうだから!」
肯定するようにクロスとライラが頷くと、ユウは驚いた様子でネモ達を見回した。
「みんな……」
「ソレダケミンナユウトノバトルヲココロマチニシテイタンダシ。ソレハヨロコンデイイトオモウシ」
「……うん、そうだね。だったら僕もみんなといっぱいバトルがしたい。もちろんスグリ君やゼイユさんとも」
「それ聞いたら二人とも喜ぶと思うよ。それでどうする? 痺れるようなバトりする?」
「ナンカナンジャモミタイナイイカタシテルシ……マアバトルスルノハカマワナイシ。キタカミノミナノモノニモシュリノツヨサヲミセツケルンダシ!」
「シュリだって言い方移ってるよ。バトルするのは良いとしてオリエンテーリングはどうするの? ハルト君のチームとアオイちゃんのチームは昨日の内に全ての看板を巡ってきたようだけど、僕のチームとネモのチームはまだ一つ残ってるよ?」
ユウの問いかけに対してハルトは笑みを浮かべながら答える。
「それは男女でミライドンとコライドンに分かれて乗れば良いんじゃないかな? ただ、お面の件はどうしようか……」
「そうだね……あ、スグリ君とゼイユさんのお祖父さんに聞いてみるのはどうかな? お面の出所について話すのは少し怖いけど……」
「たしかに……」
「村の方からすればオーガポンさんが悪人ですから、お面の件をお話ししたら騒ぎになりそうですよね」
「うーん……何か良い方法はないのかな……」
ユウ達が頭を悩ませていたその時、広間にゼイユとスグリを連れたブライアが入ってきた。
「みんな、おはよ」
「昨晩はよく眠れたか?」
「あ、二人とも」
「まだ集合時間じゃないけどどうしたの?」
「オリエンテーリングを再開する前に行きたいところがあるようなんだ。二人とも改めてはなしてくれるかな?」
ブライアに促されてゼイユは静かに口を開いた。
「あんた達にてらす池まで一緒に来てほしいのよ」