十数分後、コライドンとミライドン、そしてホムラがてらす池に到着すると、ユウ達はそれぞれのポケモンから次々と降り始めた。
「ここがてらす池……水底がなんだかピカピカしてるね」
「沈んでる物……なんかテラスタルした時に出てくる結晶に似てる気がするね。何か関係あるのかな?」
「恐らくね。私の研究者魂が騒いでしまうよ」
ブライアがワクワクした様子で言うと、ゼイユは大きくため息をついた。
「……ブライア先生。あくまでも先生は保護者として来てもらったんですからね? 勝手な真似はしないでくださいよ?」
「ああ、もちろんだとも。引率の教師としての責務はしっかり果たすとも」
「なら良いですけど。それじゃああたし達は探し物を始めるわよ。こんなにいるんだし、ちょっと探せばすぐ見つかるでしょ」
「探し物……道中で話していたけっしょうのかけらという物ですよね?」
ユウの問いかけに対してゼイユは頷く。
「そう。帰ってからお面の話をしていたらじーちゃん達が聞いてて、お面を直すにはここにあるけっしょうのかけらが必要だから採ってきたら直すって今朝言われたのよ」
「まあ直してくれるのは良いけど、じーちゃん達がお面の件についてあまり深く聞いて来なかったのは不思議だべ……」
「それについてはけっしょうのかけらを見つけてから聞くしかないね」
「うん。因みに、沈んでるのはそのけっしょうのかけらじゃないの?」
アオイが水底を見ながら言うと、クロスは難しい顔をしながら腕を組んだ。
「それもっぽいけど、そうなると水タイプのポケモンに採ってきてもらった方が良いよな」
「ただ、どのくらい必要なのかはわかりませんし、私やゼイユさんのように水タイプを持っていない人は採取の間は手持ちぶさたになってしまいます」
「ソノトオリダシ。ダカラ、ハルトヤスグリノヨウニミズタイプヲモッテイルグミトライラヤゼイユノヨウニモッテナイグミニワカレテテワケシテサガシテクルンダシ。ミンナ、キヲツケテイクンダシ」
シュリの言葉に全員が頷いた後、チーム毎に作業を始め、ユウは傍らを歩くホムラに話しかけた。
「ホムラ、本当にありがとうね。進化したばかりなのにちょっと遠いところまで乗せてもらっちゃって」
『このくらいへっちゃらだよ。まあ翼を使って飛んだ事はないから少し疲れたけど、ユウ達が探し物を終える頃には回復してるはずだから安心して』
「ナライイシ。ソレニシテモ、スグリタチノオジイサンハホントウニナニモノナンダシ? ブライアガイルカラアマリオーガポンノコトヲハナセナイケド、スクナクトモタダモノデハナサソウダシ」
「たしかに……もしかしてオーガポンのお面を作った人の子孫なのかな? 昨日じんべえと一緒に貰ったお面もお祖父さんが作ったみたいだし」
「フム、アリエルシ。トナレバ、オジイサンタチナラオーガポントアワセテモモンダイナサソウダシ。シンニタノンデサガシテモラウシ?」
「そうだね。まあそれは後にするとして、まずは陸地にあるけっしょうのかけらを探し──」
その時、てらす池から大きな水飛沫が上がり、ユウ達の視線が集まる中で一匹のミロカロスが姿を現した。
「ミロロロロロ!」
「こ、このポケモンは……!?」
「ミロカロスダシ。モットモウツクシイポケモントイワレテルポケモンダシ。ケド、ナンカキガタッテルヨウニミエルシ。ミンナ、トリアエズミロカロスヲオチツカセルシ!」
シュリの言葉にブライアを除いた全員が頷き、その手にはそれぞれのモンスターボールが握られた。