「二人とも、お疲れ様!良いバトルだったよ!」
バトル終了後、ネモがユウとアオイに近づくと、シャリタツはネモに対して胸を張った。
「ドンナモンダシ! シャリノコトヲアガメタテマツッテモイインダシ?」
「ふふ、シャリタツもナイスアシストだったね。これはますますユウ達とバトルしたくなってきたなぁ」
「シャリハイイケド、ユウハアマリノリキジャナサソウダシ」
「うん……シャリタツのお陰で勝ててはいるけど、まだ自信はないし……」
「今のバトルもシャリタツが主導してたもんね」
「別に私はシャリタツとのコンビもでも良いけど……まあ良いや。さて、今はそれよりも……」
そう言いながらネモがスター団員達に視線を向けると、スター団員達はそれぞれのポケモン達をしまってからユウ達に視線を向けた。
「くそっ……まさかこんな負け方をするなんて……!」
「負けたからには……退散しよう! センパイ!」
「おう! それじゃあ……」
「「おつかれさまでスター!」」
二人は声を揃えながら両手を使って大きく星を作ると、そのまま階段を降りていった。
「あっ、待ってくだ──行ってしまいましたか……」
「クラベル、アイツラニナニカヨウダッタシ?」
「ええ、ただまあ……とりあえずその件については後にしましょう。ボタンさん、大丈夫でしたか?
「あ、はい……」
クラベルの問いかけに答えた後、ボタンはユウ達を見回した。
「えと……ありがとうございました」
「どういたしまして。でも、どうしてスター団に絡まれてたの?」
「あ、うん……学校へ行こうとしたら突然声をかけられたんよ」
「ジブンタチノナカマニナレッテカンジカダシ?」
「そう……って、シャリタツがすごく喋ってる!?」
「あはは……この子、だいぶ頭が良いみたいで……」
「あ、そうなん……えと、改めてありがとう。それじゃあウチは急ぐから……」
そう言うとボタンは足早に去っていき、その後ろ姿を見ていたネモはポツリと呟いた。
「あのイーブイバッグ、すごくモッフモフ……イーブイが好きなのかな?」
「そうかもな。クラベル校長、アイツは?」
「彼女は1ーDのボタンさん。先日まで留学なさっていたようです」
「留学かぁ……それじゃあとてもすごい子なんだね。話すのは苦手そうだけど、仲良くなれたら良いなあ……」
「うん。そうだね。あ、オボンのみをあげるね。ホゲータにはすごく頑張ってもらったから」
「ありがとう! ほらホゲータ、あーん……」
アオイがオボンのみをホゲータの口の中に入れ、ホゲータが美味しそうに食べる中、クラベルはユウ達を見回した。
「さて、今度こそ校内へ入りましょうか。本来到着するべき時間に少し遅れてしまいましたし、ユウさん達は教室へ向かねばなりませんから」
「う、忘れてた」
「あはは、私達もいるから大丈夫だよ。クラベル先生、ハルトはどうするんですか?」
「ユウさん達のように転入生として扱い、所属するクラスも1ーAにする予定です。ただ、まずは書類等の記入があるので、 ユウさん達と一緒に職員室まで来て下さいね」
「わかりました」
ハルトが頷きながら答えた後、ユウ達はアカデミーの中へ入るために再び歩き始めた。