キタカミセンターに着き、ライドポケモンから降りるとユウはスグリに声をかけた。
「スグリ君、オーガポンをお願いしても良いかな?」
「え?」
「この先にともっこがいるなら村の人達も多くいると思う。そこにオーガポンが行ったら、確実に村の人達は騒ぐだろうし、どうして連れてきたんだって言われると思うんだ。だから、スグリ君にはオーガポンと一緒に隠れててほしいんだ。オーガポンが大好きでこの村の事をよく知っているスグリ君になら任せられるしね」
「ユウ……」
「お願いしても良いかな?」
ユウの問いかけに対してスグリは大きく頷いた。
「……任せてくれ、ユウ。そこまで言ってもらえてる以上、しっかり鬼さまを守るべ」
「うん、ありがとう。よし、それじゃあ行こうか、みんな」
ネモ達が頷いた後、ユウ達は階段を上がり始めた。そして上がり終えると、そこには公民館の管理人を含めた数人の姿があり、嬉しそうに話すその姿を見た後、ユウ達は管理人達に近づいた。
「管理人さん! こっちに三匹のポケモンが来ませんでしたか?」
「ええ、来ましたよ。来ましたとも! ともっこさま達が突然いらっしゃってお面を欲しがっていらしたのでお渡しし、たっぷりのお餅でおもてなしをしましたよ!」
「ああ、やっぱり……! どこ行ったかわかる?」
「マシマシラ様はフジが原がある方、キチキギス様は鬼が山がある方、イイネイヌ様は……なんだかよくわからないが公民館がある方へ向かわれたぞ。桃のような物を探していると手振りで示されたので桃沢商店に似た物があるとお話をしたら喜ばれたんだが……まだ空腹だったのだろうか……?」
「桃……そういえばシンもそんな事を話していたよね。後で面倒な事になるって……」
ユウの言葉にシュリは頷く。
「ダシ。モシカシタラ、イイネイヌタチトカンケイガアルカモシレナイシ。デモ、ゼンインデムカウトテマダカラ、ココハテワケスルシ。オリエンテーリングノクミニワカレテともっこタチノトコニイクシ!」
「だね。それじゃあ、マシマシラとキチキギスは僕達が請け負うからユウ達はイイネイヌをお願い」
「うん、わかった。四人とも気をつけて行ってきてね」
頷いたハルト達が出発した後、ユウ達は階段を降り始めた。そして降り終えると、スグリとオーガポンが駆け寄った。
「ハルト達が走っていったけど、ともっこ達はいなかったのか? もういなかったけど、手分けをして探す事にしたよ」
「あたし達はイイネイヌの担当。あの強面ワンコ、おしゃれマフラーも腹立つし、見つけたらえげつないおすわりをさせてやる!」
「そのためにも急がないとね」
「ダシ。ショウテンニムケテレッツゴーダシ!」
シュリの言葉にユウ達は頷いた後、桃沢商店に向けて走り始めた。