「行こう、ホムラ!」
「やるべ……カミッチュ!」
それぞれのポケモンが飛び出すと、カミッチュからは甘い香りが広がり、その香りにホムラの目がとろんとした。
「グォ……」
「トクセイノかんろなミツがハツドウシテルシ。いかくトオナジデナカナカヤッカイナトクセイダシ」
「たしか回避率を下げてくる特性だったよね。それに、素早さを徐々に下げてくるみずあめボムだってある。タイプ相性としては有利だけど、油断は出来ないね」
「ダシ。ケド、シリゴミハデキナイシ。ガンガンイッタルシ!」
「うん! ホムラ、にほんばれ!」
「グオォ!」
ホムラが雄叫びを上げ、それによって日差しが強くなると、スグリは笑みを浮かべた。
「やっぱり天気を操ってくるな。けど、それは想定内だ! カミッチュ、せいちょう!」
「カミッ!」
空を見上げながらカミッチュが赤いオーラを纏い始めると、シュリはヒレを組んだ。
「せいちょう……フダンナラコウゲキリョクトトクシュコウゲキリョクヲスコシアゲルワザダケド、ヒザシガツヨイジョウタイダトソレガニバイニナルシ。スグリ、ホムラタイサクデせいちょうヲオボエサセタンダシ?」
「いいや、何かあった時にユウと一緒にダブルバトルで戦う時用だったんだ。けど、今は対戦相手だ。この日差しの強さも利用してガンガン強化させてもらうぞ!」
「もちろんだよ! ホムラ、りゅうのはどう!」
「グォウ!」
ホムラがりゅうのはどうを放つ中、スグリはその勢いに汗を頬に一筋垂らす。
「やっぱりホムラの迫力さスゴいな……けど、俺だって負けねぇべ! カミッチュ、りゅうのはどう!」
「カミッ!」
カミッチュから放たれたりゅうのはどうは向かってきたりゅうのはどうとぶつかり合い、やがてそれらは相殺されると大きな爆発を起こした。
「くっ……!」
「イリョクガゴカクダシ……ケドマアコレモナットクダシ。カミッチュハクサタイプノホカニドラゴンタイプヲモッテルシ。ソノウエ、サッキノせいちょうノブンモアルカラコノイリョクモナットクダシ」
「そうだね。けど……僕達だって負けられない! ホムラ、翼で風を起こして煙を消して!」
「グォ!」
背中の翼をはためかせてホムラが煙を消していたその時だった。
「カミッチュ、みずあめボム!」
「ミッチュ!」
カミッチュの口から吐き出されたみずあめボムが消えかけの煙の中から飛び出し、ホムラの翼に命中した。
「グォウ……!」
「ホムラ!」
「マズイシ……ダメージハタイシタコトナイケド、ドンドンスバヤサガサガルシ……!」
シュリとユウの様子にスグリは真剣な表情で口を開いた。
「これで翼は封じた! このまま倒してやるべ!」
「カミッチュ!」
スグリの声に応え、カミッチュは大きな声を上げた。