ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第二百七十七話

「行くよ、リーフ!」

「やるべ、メガヤンマ!」

 

 

 二人のモンスターボールからポケモンが飛び出すと、オーガポンは大きな鳴き声を上げ、地面から伸びだした水晶に包まれた。

 

 

「これって……!」

「テラスタルか……!?」

「……ニシテハミョウナカンジダシ」

 

 

 ユウ達が警戒する中で水晶が砕けると、オーガポンのかまどのめんはテラスタルジュエルのような輝きを放ちながら巨大化しており、その姿にユウ達は驚いた。

 

 

「な、なにこれ……!?」

『おー、出たねえ。鬼ちゃんのおもかげやどしが』

「おもかげやどしダシ?」

『その通り。鬼ちゃんはお面をテラスタルさせる事が出来て、そのお面によって上がるステータスも変わるんだ。今はかまどのめんだから攻撃力が上がってるね』

「これが鬼さまの特性って事なのか?」

『正確にはテラスタル時の特性だね。という事で~、レッツバトル~!』

 

 

 シンが楽しそうに言うと、ユウとスグリは頷いてから指示を出した。

 

 

「リーフ、まずはつるぎのまい!」

「メガヤンマ、エアスラッシュ!」

「ホロウ!」

「ヤンマ!」

 

 

 リーフの周囲には光の剣が出現し、メガヤンマがエアスラッシュを放つと、オーガポンはエアスラッシュを軽々と避け、赤いオーラを纏い始めた。

 

 

「ぽに……!」

「これは……せいちょうか。ただでさえ攻撃力が上がってるのに更に上がるなんて厄介だな……」

「こっちもつるぎのまいで攻撃力は上げてるけどね。シン、今のオーガポンのタイプを聞いても良い?」

『かまどのめんの時は草/炎タイプだけど、今はテラスタルしてるから炎タイプだよー。だから、本来は飛行タイプを持ってるリーフやメガヤンマを選んだのは良いんだけど、今は少し不利になってるし、鬼ちゃんならではの技を食らったらひとたまりもないだろうな~』

「ツマリ、センヨウワザテキナノガアルワケダシ。ソレニシッカリキヲツケルシ」

「だね」

 

 

 ユウが頷いていると、オーガポンは地面を強く踏み鳴らした。その瞬間、辺りには草が生い茂り、それを見たシュリはヒレを組みながら小さく唸った。

 

 

「ウウム、グラスフィールドカダシ……グラスフィールドハクサタイプノワザノイリョクヲアゲルホカニジメンニアシヲツイテイルポケモンヲスコシズツカイフクサセルシ。コノワザノクミアワセ……オーガポンノセンヨウワザノコトガナントナクワカッテキタキガスルシ」

「専用技……そういえば、二つ目の看板に振るう棒がどうとかって書いてたような……」

 

 

 その時、オーガポンの手の中にはツタで出来た棍棒が出現し、それを見たユウはハッとした。

 

 

「……まずい! リーフ、避けて!」

「そういう事か……! メガヤンマ、お前も避けるべ!」

「ホロ……!」

「ヤンマ……!」

 

 

 二匹が避けると、そこにはオーガポンが振り下ろした棍棒があり、その熱量と威力によって地面は焦げながら抉れていた。

 

 

「これがオーガポンの力……」

『イウナレバ、ツタこんぼうッテトコカダシ……!』

 

 

 ユウ達の間に緊張が走る中、オーガポンはツタこんぼうを静かに構えた。

 

 

「がお……!」

 

 

 そして戦うべき相手であるユウ達を見据え、雄々しい雄叫びを上げた。

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