「こ、これは……?」
「ハガネタイプノテラスタルジュエルダシ。ネモノイウトオリ、ホノオタイプヲモッテイルクロエガイルジョウタイデハテラスタルスルベキデハナイケド、ホントウハナカナカヤッカイダシ」
「そうなの?」
「ダシ。ジャラコハシンカスルトカクトウタイプヲモツシ。ソウナルトフェアリータイプニスゴクヨワクナルケド、ハガネタイプニナルコトデソレヲカバーデキルンダシ」
「それじゃああのジャラコは個体的には本当に良いんだね」
「ソウナルシ。タダ、サッキモイッタヨウニイマテラスタルハシナイホウガイイシ。ダカラ、ココカラドンナフウニヤッテクルノカシッカリトミナイトダシ」
全員が静まり返る中、ネモは楽しそうに笑みを浮かべる。
「不利にはなってるけど、だからこそ燃えるんだよね! ジャラコ、ワイドブレーカー!」
「ジャラ!」
「グラエナはウッウにかみくだく!」
「ウォン!」
グラエナがウッウに向かっていく中、ジャラコは尾にエネルギーを纏い、それを勢いよく振るった。それによってクロエとウッウがダメージを受けていると、そこにグラエナが近づき、ウッウに追撃を加えた。
「クエーッ……!」
「ウッウ!」
ウッウは仰向けに倒れ、その様子にスグリは悔しさを滲ませる。
「くっ……! やっぱりしっとのほのおを知られてる分、まったく隙を見せてこない……!」
「トーゼンダシ。サテ、コウナルトイロイロカンガエナイトイケナクナルシ。コッチモニタイニコウゲキヲシツツ、ツイゲキヲクワエルヨウナホウホウヲ」
「たしかに……ん、そういえば……」
ユウは何かを思い付いたように声を上げる。そして、モンスターボールを一つ取り出すと、スグリに声をかけた。
「スグリ君。もう一匹って何を出そうとしてた?」
「え、なんでだ?」
「ちょっと出す予定の子がいるんだけど、スグリ君のポケモンの内の一匹と相性が良いと思うんだ」
「そういう事か。えっと、出す予定だったのは……」
スグリは答える。それを聞いたユウがあるポケモンの名前を口にすると、二人は頷き合い、モンスターボールを構えた。
「クロエ、一度戻って!」
「ウッウ、戻ってくれ」
クロエとウッウがボールに戻っていくと、ネモは両手を握り合わせながらワクワクした様子を見せた。
「おっと、途中の交代だね。さてさて、何が出てくるかな~?」
「そんなに楽しみなら見せてあげるよ。よし、行こう! ミミ!」
「グライオン、出番だべ!」
二人が同時にモンスターボールを投げると、ミミズズのミミとグライオンが現れ、ゼイユは嫌そうな顔をした。
「なんかよくわからないのと一緒にまた厄介なのが出てきたわね……けど、だからといって負けてあげる気はないわ。ケチョンケチョンにしてあげる!」
「それはこっちのセリフです!」
「やってやるべ、グライオン達で!」
「ミセタルシ、コノニヒキノカノウセイヲ!」
ユウ達の声に応えるように二匹は大きな鳴き声を上げた。