ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第二百八十九話

「まずは……ミミ、すなあらし!」

「グライオンはじしんだ!」

「ミズ!」

「グライオ!」

 

 

 二匹が同時に返事をすると、ミミを中心にすなあらしが起こり、グライオンの尾が叩きつけられ大きなじしんが発生した。

 

 

「ジャラ……!」

「グル……!」

「ミズ♪」

 

 

 ジャラコとグラエナがじしんによってダメージを受ける中、ミミは気持ち良さそうにしており、シュリはユウの頭の上で胸を張った。

 

 

「ドウダシ? じしんハホンライハジブンイガイゼンインニアタッテシマウシ。ケド、ミミハどしょくノトクセイガアルカラソレヲカイフクニヘンカンデキルンダシ」

「なんでシュリが得意気なの。まあでも、この一撃は結構効いたはずだよ」

 

 

 その言葉と同時にグラエナとジャラコは倒れ、ジャラコのテラスタルが解除されると、ネモとゼイユはそれぞれのポケモンをボールに戻した。

 

 

「あはは……私の二体、全員やられちゃった。ごめん、後は任せたよ」

「ええ、任せなさい。あたし一人でも全員倒せるところを見せてやるわ!」

 

 

 ゼイユはモンスターボールを手にすると、しっかり握ってから勢いよく放った。

 

 

「行きなさい、ハハコモリ!」

「ハハ!」

 

 

 ハハコモリが現れると、シュリはヒレを組んだ。

 

 

「フム、ハハコモリカダシ。ハハコモリハムシタイプトクサタイプヲモッテルポケモンデ、ハレダケジャナクアメデモユウリニタタカエルポケモンダシ」

「日差しが強い時に素早くなるようりょくその特性もあって、雨の時は炎タイプの技の威力が下がるから受けるダメージも少ない。晴れでも雨でも強いなんてスゴいよな」

「今はすなあらしだからかなり辛いけどね。けど、あたしにだって年上としても姉としても意地ってのがあるのよ。だから……このまま勝たせてもらうわ! ハハコモリ、つるぎのまい!」

「ハーハ!」

 

 

 ハハコモリがつるぎのまいをしていると、スグリはユウに話しかけた。

 

 

「ユウ、すまないけど後はおれに任せてくれ」

「うん、もちろん」

「タイプアイショウハワルクナイシ。デモ、ユダンセズニイクシ、スグリ!」

「ああ! グライオン、シザークロス!」

「グライオ!」

 

 

 グライオンは宙返りをすると、勢いをつけてハハコモリに突進する。

 

 

「スグのくせに正面からなんて面白い事するじゃない! ハハコモリ、リーフブレード!」

「ハッハ!」

 

 

 向かってきたグライオンをハハコモリはリーフブレードで受け止める。そして、ユウ達が緊迫した空気の中で息を飲んでいたその時だった。

 

 

「ハハ……!」

 

 

 すなあらしによるダメージでハハコモリの体が微かに揺れると、スグリの目は輝きを放った。

 

 

「チャンスだ! グライオン、ダブルウイング!」

「ライオ!」

 

 

 グライオンはハハコモリの腕をガッシリ掴むと、背中の翼で二度攻撃を加えた。そしてグライオンがハハコモリを離すと、ハハコモリは目を回しながら倒れ、ゼイユが悔しそうに顔を背ける中でスグリは拳を強く握った。

 

 

「おれ達の……勝ちだべ!」

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