ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三百八話

「ホムラ、相手は本当に強い。テラスタルはしてるけど、油断せずにいくよ」

「グォ!」

 

 

 ホムラが頷いていると、コウキはホムラを見ながらワクワクしたような表情を浮かべた。

 

 

「テラスタル……タイプを変化させてくる物だっていうのは噂で聞いてたけど、メガシンカやダイマックス並みに迫力があるな。それに、あの頭に被ってるドラゴンの装飾……あれを見る限り、ドラゴンタイプになってるとみて間違いはなさそうだな」

「ウソツイテモショウガナイカライウケド、イマノホムラハドラゴンタイプニテラスタルシテルシ。ダカラ、フダンナラオオキナジャクテンニナルイワタイプモフツウテイドニシカキカナイシ」

「つまり、テラスタル一つで不利な状況から抜け出せる可能性があるのか……あははっ、やっぱり世界って広いな! オオヤマツミ、がんせきふうじ!」

「ドダイ!」

 

 

 オオヤマツミが岩を降らせ始めると、シュリは指を指すようにヒレを軽く丸めながら前に伸ばした。

 

 

「ホムラ、ヨケテカラにほんばれダシ!」

「グォウ!」

 

 

 ホムラは翼を羽ばたかせて飛びながら岩を次々と避けていく。そして天へ向かって鳴き声を上げると、太陽の日差しは強くなり、ホムラは赤いオーラを纏い始めた。

 

 

「グオォー!」

「これって……サンパワーか!」

「はい。ミカヅチは雨を利用して戦いますけど、ホムラは晴れを利用して戦うんです」

「サア、ガンガンセメテイクシ! ホムラ、りゅうのはどうダシ!」

「グォ!」

 

 

 ホムラは大きく頷くと、りゅうのはどうを放った。

 

 

「避けるのは……難しいか。だったら、迎え撃つまでだ! ウッドハンマー!」

「ドダ!」

 

 

 オオヤマツミはりゅうのはどうをウッドハンマーで打ち消そうとしたが、体力が減少していた事でテラスタルとサンパワーで強化されたりゅうのはどうの威力に押され、相殺した直後にその場に膝をついた。

 

 

「ドダ……!」

「オオヤマツミ!」

「フッフッフ、サスガニタイリョクモゲンカイノヨウダシ。ヤッタルシ、ユウ!」

「うん。ホムラ……だいもんじ!」

 

 

 ホムラが吐き出しただいもんじは勢い良く飛んでいくと、オオヤマツミに命中し、その体を焼きつくさんばかりに燃え上がった。

 

 

「ドダー……!」

「オオヤマツミ!」

 

 

 コウキの声が響く中、オオヤマツミは倒れこむと、そのまま目を回した。そしてギャラリーのボルテージが最高潮に達する中でコウキは優しい笑みを浮かべる。

 

 

「お疲れ、オオヤマツミ。よく頑張ってくれた」

 

 

 オオヤマツミがボールに戻ると、コウキはユウ達に微笑んだ。

 

 

「こう言ったらなんだけど、これは予想外だった。オオヤマツミまで倒されるなんて思わなかったよ」

「シュリタチノチカラ、オモイシッタシ?」

「ああ。だから、コウキとしてのじゃなくテルとしての相棒で最後は相手するよ。それに、俺達にだってテラスタルとはまた違った戦い方があるんだ」

「前世の相棒……さっき言っていたモクローですか?」

「ダトシタラ、デテクルノハ草/ゴーストタイプノジュナイパーダシ。ソノツヨサハマダワカラナイケド、カテナイアイテジャナイシ」

「それはどうかな? さあ、最後まで盛り上がっていこうぜ! イショサンゲ!」

 

 

 木製のモンスターボールが開くと、中からはジュナイパーが現れたが、その姿にユウ達は驚いた。

 

 

「え、この姿は……!?」

「オソラク、ヒスイのすがたダシ……!」

「ご名答。お前達に味わってもらうぜ、ヒスイの力!」

「ホー!」

 

 

 イショサンゲは翼を広げながら力強い声を上げた。

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