ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三百十話

「……だいぶこっちのポケモンが倒されちゃったね」

「ムシロチホウチャンピオンアイテニココマデヤレタダケデモタイシタモンダシ。ユウ、ノコリハダレガノコッテルシ?」

「さっきシュリのボールを返してもらったからシュリを除くと一匹だけ。シュリは戦いたい?」

「コンカイハシジヤクニテッスルシ。サア、サイゴノイッピキデガンバルシ!」

「うん。よし……行こう、リーフ!」

 

 

 ユウから放たれたモンスターボールから現れたのはフクスローのリーフだった。

 

 

「ホロー!」

「フクスローか。タイプ相性としてはあまり良くないけど、このままガンガン行こうぜ! イショサンゲ!」

「ホウー!」

 

 

 イショサンゲが翼を広げながら答えていると、リーフはユウ達を振り返りながら大きく頷いた。

 

 

「ホロ!」

「リーフ……うん、そうだね。相手は本当に強いけど、最後まで頑張っていこう」

「カテルヨウニドリョクシテイクシ。サテ、ソレニシテモドウシタモンカダシ。タイプアイショウハケッシテワルクナイケド、ムコウハシンカケイナウエニ力業ト早業ガアッテ、コッチハテラスタルモツカッテシマッテルシ。ジョウキョウトシテハカナリワルイシ」

「うん……実力も経験も向こうが上だしね。後は向こうのタイプだけど……動き方的に格闘タイプって考えて良いのかな?」

「シュリテキニソレデイイトオモウシ。トイウカラ、モシソウナラタスカルッテイウノガショウジキナトコロデハアルシ。ソレナラブレイブバードデカナリノダメージガミコメルシ。ダカラリソウヲイウナラつるぎのまいデコウゲキリョクヲアゲタウエデイッパツデシトメタイシ。ソレヲモクヒョウニシテガンバッテイクシ」

「うん。リーフ、つるぎのまい」

「ホロ!」

 

 

 リーフの周囲に光の剣が出現すると、コウキは軽く身構えた。

 

 

「攻撃力を上げてきたか……だったら倒される前に倒すまでだ! イショサンゲ、早業でブレイブバードだ!」

「ホー!」

 

 

 イショサンゲがブレイブバードで突進してくると、ユウは手に汗を滲ませたままでその手を横に振った。

 

 

「リーフ! ブレイブバードで迎え撃って!」

「ホロ!」

 

 

 即座にブレイブバードで飛んでいったリーフとイショサンゲは力が拮抗した状態でぶつかり合い、その様子を見ていたシュリはハッとした。

 

 

「ワカッタシ! 早業ハタシカニハヤクコウゲキガデキルケド、ソノダイショウトシテイリョクガタショウサガルンダシ!」

「って事は、力業はその逆で威力が上がる代わりに攻撃自体が遅くなるのか……だったら! リーフ、突き放してからかげうち!」

「ホ、ホロ……!」

 

 

 リーフはどうにかイショサンゲを突き放すと、かげうちでの攻撃を仕掛けた。

 

 

「また厄介な技を……! けど、まだ力業じゃなくても対抗出来る! イショサンゲ! シャドークローで打ち消せ!」

「ホオー!」

 

 

 リーフから伸ばされた影がシャドークローで打ち消され、ユウが歯をギリッと鳴らしていたその時、突然リーフの体は白い光を放ち始めた。

 

 

「これ、もしかして……!」

「シンカノヒカリダシ! キョウテキトノバトルノケイケンデシンカガハジマッタンダシ!」

 

 

 ユウ達が見守る中、リーフの体は変化していき、やがて緑の頭巾のような物を被ったジュナイパーへと進化を遂げた。

 

 

「ホロー!」

「リーフ、ジュナイパーになったんだね! これなら!」

「ダシ! カノウセイハサラニアガッタシ! サア、ココカラマキカエシテイクシ!」

 

 

 シュリの声に応える形でリーフは翼を大きく広げながら鳴き声を上げた。

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